代々木上原に所用があって出かけた。それが終わって帰りに面談の相手からドーナツの旨い店がありますと言われた。どこにあるのだろうかそれらしき店は辺りにはない。ちょっと古いしもた屋風の家の玄関をがらりとあけると、そこがドーナツショップであった。
若い女性が二人で経営している2,3坪の店だ。残念ながらドーナツは12時過ぎにすべて売り切れだとのことで味わうことはできなかった。
口コミだけで勝負している。その日に売り切れる少量を作って売る。きっと新鮮でうまいのだろう。雑誌で隠れ里風のレストランとかマンションの一室のレストランとかを見聞きしたことはあったが、普通の家の玄関口を開けるとドーナツ屋とは。
最近私ははネットでの販売ビジネスに参画している。そのため目に見えない多数の顧客層を相手にどうすれば買ってもらえるかを日夜考えている。このドーナツ屋は全く反対の方向でしっかり繁盛している。自分だけが知っている店で買う楽しみ、早く買わないと売り切れてしまう品薄感がこうした非日常必需品ではない生活関連ショップのポイントだと教えられた。
非日常必需品ではマイショップ感と品薄感の二つ。これが非常に大切ですね。