まさおレポート

回想の孫正義 激怒も人柄

よく怒鳴り声を聞いた。相手はいろいろだが、とにかく声が大きいので隣で会議などしていようものなら、又、始まったと会議は中断してついつい聞き耳をたててしまう。

あれだけ怒鳴ってよく血管が切れないものだといつも不思議に思っていた。私なども仕事で何度も怒鳴ったことがあるが、その後心臓がバクバクして仕事にならなかった。

ある日もそんな怒鳴り声が聞こえてきた。今日は尋常じゃない「首だ」と怒鳴っている。私の部下が怒鳴られている。

なんでも、NTTの工事完了期限延長を勝手にNTTに許可したらしい。それで、必死で工事期限厳守の交渉をしてきた孫正義氏は、権限逸脱もはなはだしい勝手なまねをしたK君に激怒し、「首だ」と宣告したのだ。宣告されたK君は仮設社長室をでていった。

1週間後、会社にきた彼をつれて一緒に誤りに行くと、あっさり許してくれた。このあたり実にさっぱりした性格なのだ。しかし、そういうことを平気でするK君の癖はその後も改まらず、結局同じような問題を起こして、退職していった。

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