まさおレポート

ソウルの電柱風景 日本の電柱風景 3.11 10年を迎えて地中化を急ぐべき

仕事柄電柱が気になる。諸国漫遊のなかでも電柱をチェックしていた。概して日本、韓国がひどい。あまりにも過密に引かれたケーブル類が見上げる空の景観を汚している。イタリアや南米ではそれほど気にならなかった。カナダはすっきりしていた。もっとも南米は需要そのものが少ないので比較するのは酷かもしれないが。

韓国のソウルにいった折に国道はさすがに電柱は無いので住宅街まで足を伸ばして電柱のケーブル状況をつぶさに調査したことがある。みるからに乱雑に引き回されており折角の住宅の美観も台無しであった。当時は日本の住宅街よりも酷いと思った。

しかし、最近になって日本の電柱事情はますます悪化しているようだと実感する。住まいの近所を見ても危険ではないのかと感じるほど変圧器やケーブルを満載した電柱や引きめぐらされたケーブルで空の景観が台無しになっているところなどが多くなっている。

原因は明らかで光ファイバの架設競争とそれに対抗するケーブル会社のデジタル化推進が原因だろう。大規模地震災害で倒壊し犠牲者がでるに違いないと思えるほどだ。ブロードバンド進展の影で無過ごされがちな過剰架空ケーブルの脅威だ。毎日少しずつ冒されていくことに人々は鈍感だ。

核攻撃からも生き残れるネットを目指して生まれたネットもこれでは大規模地震でさえネットが確保できない不安を覚える。このあたり、警告を発する必要がある。災害防止の観点から電柱の地中化推進を唱える政治家はいないらしい。

ネットの普及には力をそそぎ世界で有数のブロードバンド大国だが脆弱性に対する感度は相当鈍い。

 

追記 下記の事態に備えた地中化による電線対策が必要だ。地中化も水没対策のされた対策が必要なことは言うまでもない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/426f4a0bcf6bf7d5510d07e06635501ab7f5ded3?page=1

日本列島付近では、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界線である南海トラフを震源として、マグニチュード(以下、M)8~9クラスの「南海トラフ地震」が30年以内に発生する確率は「70~80%」とされている。

政府の想定によれば、最悪の場合、死者32万人超。経済被害は220兆円にものぼるという。

南海トラフ地震が相模トラフ地震を誘発する可能性。『スーパー南海地震』で、被害は関東から沖縄まで広範囲におよび推定死者数は約50万人規模になると推測。

 地震の連鎖は、過去、実際に発生している。1854年、M8.4の安政東海地震が発生すると、その32時間後に紀伊半島沖を震源とするM8.4の安政南海地震が起こり、甚大な被害を出したことが記録に残されている

シミュレーション

 南海トラフ地震が発生した数時間後の東京・汐留。再びスマホのアラームがけたたましく鳴り響いた。その数秒後、再び激しい横揺れに襲われた。余震かと思われたが、そうではない。南海トラフ地震と連動して、相模トラフ地震が発生したのだ。

高層ビル群上層部の振り幅は、ゆうに5mを超えている。上層階の室内ではコピー機や冷蔵庫などが左右に移動し、勢いがついて窓ガラスを突き破り、次々に外に放り出されている。人間も割れた窓から、多くの人が投げ出されている。

相模トラフで発生した津波は、神奈川県の江ノ島や鎌倉など相模湾の沿岸を襲い、東京湾にも侵入する。横浜や川崎、千葉の海沿いにある石油タンクは激しい炎を上げて燃え上がり、その火が“津波火災”となり津波火災は沿岸部をのみ込むだけでなく、東京湾にそそぐ河川を逆流し始めた。

「東京の下町エリアは、隅田川が津波で氾濫して水没する危険性があります。山の手でも目黒川や善福寺川流域など狭い谷で大きな被害が出ます」

 街では水につかった車の電気系がショートして、ガソリンに引火。車が引火物となって、さらに津波火災が連鎖していく。

海が見えない地域でも被害が発生しています。津波の浸水想定範囲に入っていない地域で、“自宅にいた方が安全”と思っているところへも近くの河川から津波が遡上してきて、被害を受けている

 津波は銀座や丸の内、新宿や渋谷に到達し、水が地下に侵入。地下鉄のホームは水浸しになり、地下街の水かさがみるみるうちに増していく。

地下鉄車両のドアの内側からは「ドアが開かない。助けてくれ!」と懸命に叫ぶ声が聞こえるが、膝まで達した水の重みで、大人が束になってもドアはピクリとも動かない。

 

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