春宵レポート 「かおり姫」と「かぐや姫」讃岐うどんを食べにきたなじみの店

あいにくの小雨模様で、気温も低い。春宵一刻とはならないなとつぶやきながら新橋の「かおり姫」に向かった。高校時代の同期の桜と久しぶりの一献を楽しむためだ。

私もいれて６名が予定どおり集まる。この店は香川と愛媛県の特産品を扱うので、かおり＝香川　姫＝愛媛としゃれた店のネーミングだ。以前、汐留にオフィスがあったので、よく讃岐うどんを食べにきたなじみの店が酒を飲むのは初めてだ。

集まった多くが通信事業関係者なので、最近の携帯電話業界が話題になる。某社の携帯は東日本橋あたりでつながらないとか、基地局設置を急いでいるが、荷重制限に引っかかって、なかなか進みにくいといった雑談に真剣に耳を傾ける。（あくまで雑談です。ことの信憑性は保証の限りではありません。念のため）

話は飛びまくる。私の南米の旅のブログが話題になる。そういえば、今日のメンバーのうち、５名までは長期海外滞在の経験者だ。元トーメンでロンドン駐在のO君、元住商でシドニー駐在のＭ君、元世界航路の無線通信士経験者２名Ｓ君Ｋ君、世界漫遊経験者（私）となかなかグローバルだ。ブラジルのタクシーでの物騒な体験談に、さもありなんと南米の情景を頭に浮かべながら拝聴した。

例によって話は頭の毛に向かう。このパターンは１０年くらい変わっていないようだ。よくあきもしないものだと感心するね。６名のうち、２名は髪が黒くて豊富だ。この年齢にしては異常なほど、黒々して豊かである。人工毛ではないかと引っ張ってみたが、肉が引っ付いてくるので確かに本物だ。他の２名は白髪まじりで年相応か。Ｍ君は眉が白くなったと嘆いていたが、頭とバランスがとれていいのでは。私は「いさぎよい頭」との変なお褒めをＫ君より頂戴した。

ここ３年ほど行ったことがないカラオケスナックバー「かぐや姫」に行った。かぐや姫を探したがどこにもいなかった。古い名曲を歌い、楽しんだ後、解散した。

O君と、日本はなんといってもいいね。平和で安全で。これは外国に長期住んでみるとよくわかると意気投合しながら帰途に着く。小田急線内は相変わらず混んでおり、足を踏んだ踏まないで、殴り合いの喧嘩が始まる。しかしなぜか妙に平和な日本を実感した。久しぶりの日本の深夜電車ではストレス日本の縮図が繰り広げられていた。