「子供の和食」
昨年11月に和食が無形文化財として、世界遺産に登録された。国際的な評価により、日本人も和食の良さを再認識する。1月27日の朝日歌壇に子供の和食の歌が二首入選した。
馬場あき子選 佐佐木幸綱選
☆☆豪快にママが笑っているようないなり寿し三つ模試の弁当 (富山県) 松田梨子
※毎年この時期にスーパーなどでカツレツのセールが盛んになる。「受験で勝つためにカツを食べましょう」と、「カツ丼を」「カツ弁当を」。でも連日カツを食べていたら胃がもたれる。「勝て!」というプレッシャーに受験生は胃も心も重くなるだろう。しかも冷えたカツ弁当なんて。
*松田梨子さん あなたのママは気が利いてますね。模試の日の弁当がいなり寿し、甘からく煮た油揚げの袋がごはんで膨れていてママの笑顔に見える、そして3個が適量ですね。満腹になったら眠くなりますよ。梨子さんも4月から高校生。もう子供でなく大人の歌人のお仲間ですね。
高野公彦選
✿プランターの白菜結球するようにひもでしばった お鍋が楽しみ (横浜市) 高橋理沙子
※白菜をプランターで栽培できることを私はこの歌で知った。白菜は大きくて重い。カットしたものは腐りやすい。小さな白菜が作れたらわたしも作ってみたい。
*高橋理沙子さん アナタはたしか小学生。鍋料理が楽しみとは。子供たちはオムライスとかハンバーガーが好きだと私は思い込んでいました。白菜の結球を育てるとはスゴイ。
むらさきの帯を締めたる白菜を見るなりどっと疲れてしまう 松井多絵子 1月27日