☀ 短歌研究賞は内藤明氏に ☀
昨日、短歌研究社より今年の三賞の授賞式と祝宴のご案内をいただいた。
第54回 短歌研究賞 内藤明 「ブリッジ」 30首
第57回 短歌研究新人賞 石井遼一 「父親のような雨に打たれて」 30首
第32回 現代短歌評論賞 寺井竜哉 「うたと震災と私」
授賞される三人の方、おめでとうございます。9月19日を楽しみにしております。
✿ 短歌研究賞の内藤明氏は、宮中「歌会始の儀」の選者としておなじみの歌人です。1954年生まれ。早稲田大学社会科学総合学院教授、国文学者、万葉学者。『壺中の空』、『斧と勾玉』などの歌集あり。昨年短歌研究年間作品から氏の作品を5首抄出します。
使ひたることはなけれどそのむかし伝言板が駅舎にありぬ
拾はれし言葉一つに執しゆく退路を断つといふにあらねど
道のうへに蜂の巣置かれ二、三十散らばつてゐる蜂の亡骸
花の下逝きたる人の面影のいくつ重なり水の上ゆく
病む者を一人残して帰りゆく丘の道より街の灯の見ゆ
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内藤明先生 このたびは おめでとうございます。15年前私は歌人協会全国大会で「内藤明選者賞」をいただきました。私にとってはじめての大きな賞でした。この9月19日は
先生への感謝をこめて、祝宴で乾杯させていただきたく楽しみにしております。
8月20日 松井多絵子