→ あら、もう十月 →
あらためて時の流れの速さにおどろく。今日は10月2日。この調子ではもうじき歳末セールだ。冬が強引に押し寄せて寒がりのわたしを虐める。十月よ、走らないでね。
秋のお散歩 松井多絵子
かしの葉ともちの葉をつなぐクモの巣はまるでレースのテーブルセンター
柿の実はまだ小さくて青いのに、このままがいいのに十月が来る
詩の餌を探すのはやめる遊歩道を五歳の子らと歩いているとき
わが町の胸かもここは水車橋跡に佇み深呼吸する
どのような語らいありしかこのベンチあるいは恋の入り口、出口
歌碑あらば六十歳のこの梅はわたしの町のブランドの木だ
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◆ 短歌情報10月2日
「寺山修司を 歌う 読む 語る」
❤ プログラム A 寺山修司作詞のコンサート 「時には母のない子のように」
11月15日午後6時から。出演 カルメン・マキ、山谷初男他。
会場・東京青山・スパイラルホール (前売6000円・当日6500円)
❤ プログラムB 朗読とシンポジウム 「寺山修司~歌・詩・言葉の力」
11月16日午後2時半から。 パネリスト 俵万智、穂村弘、朗読・三上博史
会場・東京青山・スパイラルホール (前売り3000円、当日3500円)