日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

世界は今

2020-04-08 05:45:00 | 日記
     今日の言葉
 
万策尽きたと思うな。
     自ら断崖絶壁の淵に立て。
 その時はじめて新たな風が吹く。
           松下幸之助


「緊急事態宣言」が4月7日に安倍首相より発表されました。忍び寄るコロナウイルスの恐怖から、人間の生きていく範囲が狭められてしまいました。トランプ米大統領は「これは戦争だ」と発言しましたが、そのとおりです。

感染による死者の数、棒線グラフが右肩上がりで推移し、下がる気配は見られません。これからピークを迎えるのでしょう。外出自粛、不要不急以外は在宅していなければなりません。

ブラジルの記事、「金持ちの病気で貧者が殺される」が目にとまりました。日本も必ず同じ状態になります。

下級国民は、交通機関が止まらない限り、仕事に行かなければなりません。収入がなくなり、生活できなくなります。給付金、事業者への補償等、政府は対策を講じていますので、その範囲で暮らしていかなければいけません。しかし、上級国民はお金の心配はないので、「高見の見物」でこの騒動を違う目線でとらえていることと思います。

会社より通達があり、「37.5度の熱が出た時、カラダが倦怠感を感じ、動けなくなったら連絡、その場合、病欠にするか、有給休暇にするのか、後で自分で決めてください」会社の指示に従うだけです。感染するはずがないと信じ、なったら、仕方がないとあきらめるしかありません。

通勤の行きかえり、目にする光景は、飲食店の悲惨な状況です。いつもなら、満員でお客様が、楽しそうに食事する様子をウインドウ越しに見るのですが、店内はお客様ゼロ、従業員は外で、サービス券を手配りしていました。少し歩いたところにある居酒屋の貼り紙をみたら、14日まで臨時休業するというお知らせでした。飲食店経営者は、固定費の家賃と給料、そして借入等の支払いで、心休まらない日々が続くのでしょう。

美辞麗句で宣言しても、先立つものは生活費です。安倍首相をはじめ、議員の皆さん、官僚の人たちの給料景気回復するまで減給してほしいものです。下級国民に自助努力を要請するからには、自分たちもそれぐらいの覚悟を見せなければ真摯に受け止めないでしょう。「痛みを分かちあいましょう」という思いが、昨日の「緊急事態宣言」にはありませんでした。