植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

掃除や片づけ・整理を「外注」に回すことにした

2024年01月23日 | 雑感
ワタシの弱点は数えきれないほど一杯ありますが、中でも整理整頓・掃除というのが苦手で好きになれません。綺麗好きであれば、どこかが汚れる、とか乱雑になっているとすぐに片づけようという気になるのでしょうが、ワタシはお育ちに問題があるのか、汚くしててもへっちゃらなんです。テーブルの上が書類でいっぱいでも、床に洋服やタオルが落ちていても別に気にならないのであります。

また、やみくもに品物を集める困った趣味もあります。収集癖の一種であろうと思いますが、とにかく、書道・篆刻関連の「実用品」で機能美・骨董価値・換金性・・・など価値があるものと認めると、その先の事を考えないでヤフオクに入札し、とにかく片端から集めてしまいます。勿論お金持ちでもなければ投資で金儲けをしている訳も無いので、元値が数千円、張り込んでも1万円やそこらのものしか使いません。世に言う安物買いの銭失いの典型的なパターンかもしれませんね。

ここ9年というもの誰にも見られず邪魔されない「アンタッチャブル」のワタシの隠れ家(仕事場)に品物が届き好きなだけ集めてそこらに突っ込んでいるうち、だんだん自分の生活・活動スペースが雑多な品物・ゴミや段ボール・鉢植えなどが侵食し、狭くなって来たのです。加えて鬱病で、体が動きづらくなり何もする気が起きなくなりました。それまでは、定期的に掃除機をかけていたのも億劫になり、そこらにおいて散らかっているものも1センチも動かさない、といった状況なのです。

ワタシの領分(管理しているエリア)は、農用地・園芸用地・緑地合わせると約70坪の更地があります。これに自分の仕事場にしている「小家族向け戸建て」ほどの住宅スペースが3部屋20坪、倉庫代わりにしている空きテナントの事務所が二室あります。事務室はここ10年で一度もテナント募集していないのでずっと空き部屋なのであります。ここにがらくたや冬越し用の鉢植え、蕎麦打ち台、ハオルチアの集団栽培机などがあって、床は土や砂、植物の枯葉や枝がたくさん積もっています(勿論だいたいはブルーシートの上ですが)。

このままではゴミ屋敷になるし、ワタシに何かがあった時、モノであふれた仕事場を片づけるのが難事業となり、好き勝手に汚していたオヤジ(ワタシ)が、家族間で死後の語り草になる心配が出てきたのであります。
ふと我に返ると、ざっと上げれば①石印材5000個 ②書道筆100本以上 ③書道紙(半紙・半切など)数十種類数千枚 ④硯20個 ⑤内外にある植物約千種類 ⑥屋上のメダカ4千匹くらい ⑦書籍200冊・・・・
通常の家財(寝具や調理用品。食器・家具・衣料品など)も含まれるのです。

そこで、ついに決断したのが「断捨離」「終活」用に人手を頼む、ことでありました。もはや70歳近い自分ではどうにもなりそうにない、と悟ったのであります。偶然書道関連で「なんなら片づけを手伝いましょうか?」と仰ってくれた親切な人がいました。書道チャットで数年來の知り合いでしたが、勿論本名も知らなければ年齢も知らず、会ったこともありませんでしたが、書道に通暁している人でないとワタシの仕事場は手が付けられない、と思いました。

で、LINEで「じゃ、ご相談しましょう」となって、個人情報を出し合ったら、なんとお相手は年齢不詳の女性であったのです。何歳であろうが女は女、ワタシだけの仕事場に、家政婦とか片づけ仕事とはいえ女性が一人で出入りするとなると、種々のトラブルのもとになりかねません。聞けば既婚者で子供さんはいない、新たに起業する職種として清掃・整理収納から余剰品のネット販売(処分)を手掛ける仕事をお仲間二人でやりたい、というのです。

ワタシのケースはそれにぴったりはまるのです。起業するためのノウハウを蓄積し、ガーデニング、草むしりから、書道・篆刻、メダカの世話まで幅広く手掛けているワタシの余業のどこまでが手伝えて、どこからは出来ないかを見定めるのに格好の材料となります。

そして、女性お二方が昨日ご挨拶がてらお見えになりました。年のころなら50歳前後というところ、健康で快活そうな方たちでした。ワタシがこれまで手掛けてきたことやっていることをざっと説明すると、おそらくワタシを定年後の楽隠居さんと思ってきたのでしょう、やっていることのギャップに何度も驚いていたようです。ワタシは趣味を楽しんでいるのではなく、それぞれを究め、自分の(お金にはならない)仕事としてある意味苦しみながら取り組んでいるのですから。土曜も日曜もなく、朝4時5時には仕事場に入り、ブログや草むしりからお昼までずっと数種類の作業を続ける日々なのです。

何か月ぶりかで4時間の会話をいたしました。病気の身には考えられなかったことであります。
とりあえず、あちこち写真に収め、ワタシの希望や現状の考え方などを熱心にノートに書き留めていました。実際の作業をやってみない事にはわからないので、3月のどこかの月曜日に試しにやりましょう、ということになりました。料金は先方は、まだ正式なノウハウを備えて働くのではなく、勉強しに来るようなものなので、交通費程度で・・・とか言ってましたが、大の大人が1,2時間かけて電車に乗ってやってきて丸一日働く(肉体労働)のですよ。そこらのパートさんの倍位の日当は払う様でしょうね。

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