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美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その6)

2019年06月23日 20時21分58秒 | 経済

*よく見かけるフレーズです。MMTの流布によって、「将来世代」のためにこそ駆逐されるべき愚論です(上記の議員候補(当時)に、何の恨みもないことは申すまでもありません)。

〔要約〕
「経済政策をめぐる、すさまじい無知にもとづく7つの嘘っぱち」を列挙します。
1. 政府は、新たに財政支出をするためには、課税するかもしくは国債を発行して財源をその分増やさなければならない。別言すれば、政府の支出額は、課税したり国民から借り受けたりする能力によって限定される。
2. 私たちが財政赤字を残すことは、次世代の子どもたちに借金の重荷を背負わせることである。
3. 政府財政赤字は、その分民間の貯蓄を奪い去る。
4. 社会保障制度は、破綻している。
5. 貿易赤字は、自国の仕事と生産を奪い去る持続不能の不均衡である。
6. 投資の元手を供給するために、われわれは貯蓄をしなければならない。
7. 今日における財政赤字の増加は、明日の増税をもたらす。

*7の原文は、「It’s a bad thing that higher deficit mean higher taxes tomorrow」です。直訳すると焦点がぼやけるので思い切った意訳をしました。それが、全体の方針でもあります。

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