当方が、ネオナチ愚連隊であるアゾフ連隊がウクライナ正規軍であることをはじめて知ったのは、「グローバル・マクロリサーチ・インスティチュート」に掲載された論考を通じてです。
「アゾフ連隊: ウクライナ国家親衛隊に実際に存在するネオナチの暴力集団」
WWW.GLOBALMACRORESEARCH.ORG/JP/ARCHIVES/210974
そのアゾフ連隊が、MSMにおいてなんと「精鋭部隊」と紹介されています。唖然とするほかはありません。MSMの偏向報道ここに極まれり、との感想を抱いた次第です。
言い訳じみますが、当方はプーチンを擁護したいわけではまったくありません。ウクライナ戦争において本当は何が進行しているのか自分なりに見極めたいと思っているだけです。
ウクライナ大統領ゼレンスキーを「バイデンの傀儡」とする次の論考も、そういう思いで紹介します。
当論考の主張には到底無視できないものがあります。
というのは、もしも本当にゼレンスキーがバイデンの傀儡であるならば、当方が心から望む露宇戦争の早期停戦が実現することなどありえないからです。というのは、この世界でだれよりも露宇戦争の継続を望んでいるのは、バイデンであるだけでなく彼の意を汲もうとするゼレンスキーでもあることになるからです。
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ウクライナ、ドイツ首相を「すねたレバーソーセージ」呼ばわりする
WWW.GLOBALMACRORESEARCH.ORG/JP/ARCHIVES/23979
2022年5月4日 GLOBALMACRORESEARCH
ドイツのシュタインマイヤー大統領がウクライナの首都キエフ訪問を断られた問題で、ドイツのショルツ首相がキエフ訪問を断ったことに対し、在ドイツウクライナ大使のアンドレイ・メリニク氏はショルツ氏を「すねたレバーソーセージ」と呼んだ。
ドイツとウクライナの軋轢
問題の発端はキエフ訪問を考えていたシュタインマイヤー大統領がウクライナ側に拒否されたことにある。
ウクライナによれば、理由はシュタインマイヤー氏がロシアの天然ガスをドイツに運ぶパイプラインの「ノルドストリーム2」計画を支援してきたことにあるという。
これはドイツ側にとって衝撃となった。日本とは違い、ドイツはウクライナに直接的な軍事支援をしている。その援助をしている国のトップが、支援している相手に門前払いされたのだから、ドイツ人の困惑は小さくないだろう。
ウクライナ側はドイツで実権を握っているのは象徴的な大統領ではなく首相だとして、ショルツ首相のウクライナ訪問を求めていた。しかしショルツ首相はシュタインマイヤー氏が拒絶されたことを理由に訪問を断った。
ウクライナ大使はショルツ氏の対応について次のように述べた。
すねたレバーソーセージのように振る舞うことは政治家らしくない。
ドイツの反応
レバーソーセージ(言うまでもなくドイツの特産品である)扱いされたショルツ氏は冷静に次のように述べている。
ウクライナの未来にとって安全保障が重要である状況で、ドイツがウクライナに対してこれほどの軍事的・財政的援助をし、それはウクライナに必要とされているにもかかわらず、「だがドイツ大統領は訪問するな」と言われて上手く行くはずがない。
恐らく、多くの日本人がウクライナのゼレンスキー大統領を(彼について何も知らないにもかかわらず)熱狂的に歓迎しながら、心の何処かで違和感を感じていたのはここではないか。
要するにウクライナ政府は相手を自分にとって役に立つかどうかでしか判断していない。しかも自分にとって役に立つ人間を「善」、役に立たない人間を「悪」とし、善であるウクライナの言う通りに振る舞わない人間をレバーソーセージ呼ばわりする。
明らかにこの部分が日本人の常識的感覚に引っかかったのである。
ウクライナ政府の望むもの
そしてゼレンスキー大統領が一貫して他国に求めてきたことは、ウクライナに武器を呼び込むことである。
そしてそれはアメリカの目的でもある。第2次世界大戦の被害に懲りた西洋諸国は、長年自国に戦争を呼び込むことなく他国に戦争をさせ、そこに自国の軍需産業が武器を売ることで商売をしてきた。戦うのがウクライナ国民ならアメリカ国民の犠牲は出ないということである。
ゼレンスキー氏とアメリカの利害は一致している。当然である。2014年にアメリカが支援した(事実である)ウクライナでのクーデター以後、ウクライナにはアメリカの外交官ビクトリア・ヌーランド氏が選んだ政権が据えられ、ウクライナでその後大統領が代わった後も例えばバイデン氏はオバマ政権下でウクライナを好きなように使っていた。以下の記事で報じている。
• ロシアのウクライナ侵攻でバイデン大統領が犯した一番の間違い
www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20314
ドイツは元からアメリカの軍事的都合とは一線を引いていた。EUはアメリカほどNATOの東側拡大に積極的ではなかった。ロシアと戦争になれば被害を受けるのは自分だと分かっていたからである。
だが上記のヌーランド氏はアメリカの言いなりにならないEUに対し、「Fuck the EU」と発言し謝罪に追い込まれている。そして結局アメリカの都合でNATOは拡大し、そして今ロシアとぶつかったのである。
• ジム・ロジャーズ氏: 米国のウクライナ支援はロシアが米国直下のメキシコの反米を煽るようなもの www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20487
結論
上記の事情をゼレンスキー氏の態度と合わせて見れば、状況がようやく見えてくるだろう。日本では報道されていないが、そもそもゼレンスキー氏がロシアに対して核ミサイルを向けると発言したことが戦争の発端なのである。
• 真珠湾攻撃に言及したゼレンスキー大統領が広島の原爆には言及できない理由
www.globalmacroresearch.org/jp/archives/21836
*「ゼレンスキー氏がロシアに対して核ミサイルを向けると発言したことが戦争の発端」は、聞き捨てならない言葉です。上記の「真珠湾~」から該当箇所を引用しましょう。長くなります。
《2月19日のミュンヘン安全保障会議でゼレンスキー大統領は「ブダペスト覚書」はもはや無効だと宣言した。何故西側のメディアに報じられていないのかまったくの謎だが、これが現在の戦争の直接的な原因である。
マスコミに踊らされて熱狂的にウクライナを支持している日本の人々は、当然ブダペスト覚書のことは知っているだろう。
1994年にハンガリーのブダペストで纏められたブダペスト覚書は、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりにアメリカやイギリスにウクライナの安全保障を委ねるという意味の覚書である。ウクライナがこれを「無効」だと宣言することの意味は、ウクライナがその覚書に書かれた義務をもはや負わないというゼレンスキー大統領の宣言である。(中略)ゼレンスキー大統領は核兵器の保有を宣言したわけである。
2014年以降アメリカの傀儡となったウクライナ政権が核ミサイルを保有するとすれば、向けられる先は当然ながらロシアである。
ベルリンの壁崩壊以後クリミア併合までは何も言わずに西側の勢力拡大を黙って見ていたプーチン氏の堪忍袋の緒が切れるのは分かりきっていたはずだ。ウクライナの大統領がそれを知らないはずがない。
ぜレンスキー氏はそれを承知でロシアを核兵器で挑発し、ウクライナ国民を危険に晒した。誰のためかと言えば、バイデン氏の個人的事情のために検事総長を解任したウクライナ政権が誰のために動くかは言うまでもないだろう。》
仮に、百歩譲って上記のゼレンスキー発言が意図に反した失言の類であったとしても、大統領はその重過失を犯した責めを負うというよりほかはないのではないでしょうか。その後、自分の発言の「真意」を伝える努力をしていないところを見ると、事実上の確信犯と言えそうです。〔引用者 注〕
彼は自分で戦争を引き起こし、ウクライナ国民を犠牲にしながらアメリカの都合に従ってウクライナに武器を呼び込み続けている。
昭和天皇をナチス扱いされ、感謝国リストから外され(誰も気付いていないがこの感謝国リストの取捨選択は人種差別的である)、ウクライナ政府を支持している日本人も流石に自分が何を支持しているのか分かってきたのではないか。真正のネオナチの愚連隊を正規軍として迎え入れている時点でウクライナ政府の思考はおかしいと何度も言っておいたのである。
今年の株価暴落もそうだが、何故この程度のことが人に分からないのか筆者にはまったく理解できないのである。
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仮に、当論考の主張が的を射たものであるとすれば、ひたすらに可哀そうなのは、悲惨な目に遭い続けているウクライナ国民です。ゼレンスキーとウクライナ国民の利害は、本当に鋭く対立したものなのでしょうか。