美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

ブログ開設から一年経ちました  (イザ!ブログ 2013・3・20 掲載)

2013年12月10日 22時48分01秒 | ブログ主人より
私が当ブログを開設したのは、ちょうど一年前の昨年の三月二〇日でした。アクセス数は一日当たり10かせいぜい20くらいだろうと見込んでの出発でした。政治・経済・思想ネタがメインの、お固くて野暮で、文字数が膨大なブログになることが目に見えていたからです。名のある書き手ならいざ知らず、無名の書き手が偉そうにそういうネタで物を書いたらそんなものだろうと思ったのですね。

ところが喜ばしいことに、アクセス数は予想をはるかに超えることになりました。確認してみたら、丸一年間で146931です。一日平均約400。これは、原稿をブログアップしたときは500がおおむね確実である、という数字です。

それは私にとって、ささやかながらも「椿事」でありました。それで、これを活用しないのは損だと思い、信頼できる知人たちに声をかけて、「ブログ雑誌」として再スタートを切ることにしたのです。このブログの存在が、優れた書き手たちの文章が少しでも世間の目に触れるきっかけになればよいと考えたのです。私が辛口の編集者であることが影響しているのか、原稿の集まりがいまひとつなのが現状ですが、ブログを雑誌形式にできたのは、とても喜ばしいことであると今でも思っています。

思えば、この一年間は「書き手にとってもっとも大切なのは、自分の書いた文章が、水準の高い心ある読み手の目に、より多く日々触れ続けることである」という思いが確信に変わった一年間でもありました。

もっとヴィジュアルに訴えかける内容にしたり、政治的な旗色をより鮮明にしたりしたならば、もう少しアクセス数が増えるのかもしれません。前者に関しては、改善の余地なしとはしませんが、後者については、どうしても二の足を踏まざるを得ません。というのは、当ブログがモットーとする「直言」の堅持とは、「中央突破」を理想とするからです。すべての政治言説はイデオロギーとまったく無縁であることがかなわないのは避けようのない事実ではあります。だからこそ、無用の過剰なイデオロギー対立に淫することはなるべく避けたい、というのが、「中央突破」を理想とする言論人の共通の願いであると、私は考えるのです。その願いの強さが、言論の健全さを担保するのではないかと思われます。ここで、イデオロギーへの無用の過剰な加担には、ひとりの思想家や政治家を持ち上げすぎて、読み手が、書き手とそれらの存在との距離を測り兼ねる場合も含まれます。

さて、これからの一年、このブログにどういう展開があるのか、楽しみなような不安なような。読み手のみなさま、これまで見守っていただいてどうもありがとうございました。また、今後もお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。


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