美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

小浜逸郎氏ブログ「ことばの闘い」新連載 のおすすめ (イザ!ブログ 2013・8・17 掲載)

2013年12月19日 08時07分44秒 | ブログ主人より
小浜逸郎氏ブログ「ことばの闘い」新連載 のおすすめ 

当ブログ執筆陣のお一人の小浜逸郎氏が、昨日ご自身のブログ「ことばの闘い」において新連載をスタートさせました。タイトルは「これからジャズを聴く人のためのジャズ・ツアー・ガイド」
http://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/60c239568a95aa9c39fb969f1a5885dd

六〇代の方々のジャズに関する知識の多くは、彼らにとっては常識であっても、それより下の世代にとっては、耳新しいことだらけです。というより、私たち後続の世代にとって、端的に言えばジャズは単なる知識ではありえても、それを超えるものであることはかなり難しい。ところが、少なからざる六〇代の方々にとって、ジャズはどうやらおのずからなる世代体験あるいは時代体験と呼びうる要素が色濃いように感じられるのです。どうやら彼らは、アノ曲コノ曲を聴くと、思い出のアノ場面コノ場面が、おのずと浮かび上がってくるようなのです。特に小浜氏のジャズ話を身近なところで聞いていると、そういう印象が残るのですね。その点、私にとってのロックミュージックに似ています。

つまり、彼らが語るジャズの蘊蓄は、オタク的なそれではなく、血の通ったそれである。そこを後続の世代がしっかりと受けとめれば、おそらく、聴き慣れたジャズのアノ曲コノ曲が、新鮮な響きを伴って、私たちの耳に入ってくるはずです。それは、ちょっと大げさに言えば、文化を継承することのひとつの姿であると思われます。

その意味で私は、当シリーズの登場をとても喜んでいる者のひとりです。ご本人からは、「まあ、そう肩肘張らずに読んでください」と言われてしまいそうですが。

執筆者の小浜氏は、個人的な体験を普遍の相のもとに語ることがとても上手な書き手です。その書き手としての強みが、当連載において遺憾なく発揮されるのではないかと、私は期待しています。


*当シリーズは、その後順調に継続されています。すでに8回分アップされました。次回は、いよいよコルトレーンに触れるそうです。(2013・12・19 記す)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「路地裏のスーパー・スター... | トップ | 玉音放送  (イザ!ブログ ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ主人より」カテゴリの最新記事