「新型コロナウイールス」は正体がまだはっきりつかめていない。
であるから、不都合な事柄であっても真実を隠してはいけない。
問題の解決は、事実関係を科学的、実証的に把握して、予断を持たずに立ち向かわなければならない。
ところが安倍政権は、森友・加計に始まって「桜を見る会」なども改ざん・隠ぺい・破棄を繰り返して来た。
そして近畿財務局職員だった赤木さんの血を吐くような遺書が出てきても相変わらずしらを切っている。
このような政権が「新型コロナウイールス」に対してまともに立ち向かえるとは思わない。
3月21日現在で厚労省が発表している「新型コロナウイールス」感染状況
どうしても疑問を拭えないのが、発熱が続いているのに検査が受けられない人がかなりいるのではないか?ということだ。
医師会が各地から聞き取りをした件数が300件くらいあるという。
厚生省や各地の保健所がなぜ検査を嫌がっているかと言うと、ひとえに感染者数が増加するからだろう。
さらには感染者を受け入れるベッドが少ないので躊躇している、という部分もあるだろう。
しかしこれは本末転倒ではないか?
高熱を出している患者に対してまず「検査」するということが第一であるべきだ。
その検査によって感染者が増えるのであれば、軽症者を別の形で隔離するとか重症者用の設備を至急増設すべきだ。
ベッドが無いから検査もせず、さらには言うに事欠いて「有効な治療薬が無いから検査などしても同じだなど」と言う暴論を吐く専門家がいる。
上記の表を見ていてヒントになるのが、北海道と和歌山のケースだ。
北海道 感染者158名 現在の入院者71名 退院者81名(51%) 死亡6名
和歌山 15名 5名 9名 (60%) 1名
北海道も和歌山も早期の段階で比較的真面目にPCR検査を実施して、早期治療に専念した。
その結果感染者のほぼ半数が退院している。これは明るい兆しである。
一方心配なのは、愛知県、東京都、大阪府、兵庫県、神奈川県、埼玉県などだ。
オリンピックをやりたいという「不純な動機」があったのか、まず検査数が少ない。
そして問題だと思うのは、退院者が少ないということだ。
この辺は専門家に分析してほしいものだが、なぜなのだろう?
初期対応で問題があったら、素直に認めて改善に努めるべきである。
誤りを素直に認めずに、逆になんだかんだと屁理屈をこねるのは、問題解決を難しくするだけだ。
改ざん・隠ぺいを繰り返してきた政権だけに危惧するところ大である。