行雲流水の如くに

冬の山里を詠うーー西行、伊藤佐千夫、太宰治

冬の山里はだいたいさびしいものだ。

しかしそのさびしさの中に自由がある、思いがけない人の訪れもある。

さびしさに堪えたる人の又もあれな庵ならべむ冬の山里  西行

 

エゾリスがやって来た。小さいから昨年生まれた子だろうか?

カケスがつがいでやって来た。

 

寂しさの極みに堪えて天地(あめつち)に寄する命をつくづくと思ふ  

伊藤佐千夫

寂しさの極みに堪えていると、宇宙天地につながっている命をつくづくと感じる。

日本の文化には底流に「哀愁感」があり、自然の風情とどこかでつながっている。

 

人を憂うる、人の寂しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れていることじゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。  太宰治

含羞(はにかみ)などという言葉もそんな表情もほとんど見かけなくなった。

 

木や花に、はにかみの表情を発見するとホッとする。

クラブアップル


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コメント一覧

megii123
けんすけさん、おはようございます。
本当に遠い昔の思い出になりました。
一方、「厚顔無恥の人」は、あちこちにおりますね。
怖くて石も投げることが出来ません。
uncle-ken2055
けんすけ

はにかむ。忘れてしまった言葉でしょうか
懐かしい響きで遠い昔を思い出しております
今の日本人に改めて問いたい
厚顔無恥って知っていますか・・と
megii123
fumielさん、こんばんは。
リスや鳥たちにとってはこの1月、2月が一番厳しい時期でしょうね。
彼らがエサを求めて時々やって来ると何か心が和らぎます。
先週襲来した寒波も収まり、今日は穏やかな日和でした。

そうです、クラブアップルは姫リンゴです。
この写真は昨年5月のものです。

日の出に出会うと本当にそんな気持ちになりますね。
megii123
kenちゃん、こんばんは。
「はにかみ」のイメージとしては、若い女の人や子供がうつむき恥ずかしそうにする、感じでしょうか。
島崎藤村の「まだあげそめし前髪の~」そのとおりですですね。
クラブアップル(姫リンゴ)の画像はそれをイメージしました。
伊藤佐千夫の「野菊の如き君なりき」の民子もそんなイメージですね。
鳥やリスたちのとっては、1月、2月が一番厳しい時期です。
それにしても春が待ち遠しいです。
megii123
ひろし曾じいさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今日は比較的穏やかな日和でした。
極端な寒気団は過ぎ去ったようです。

いつもありがとうございます。
fumiel-shima
行雲さん、こんにちは。

底冷えを感じるような森の中に懸命に生きる動物、植物た・・・
一枚目の写真はリスでしょうか?・・・
そして物まね上手でおしゃべりなカケス・・・
カケスは冬の北海道にもいるのですね。

クラブアップルって姫リンゴのことですか?

大雪原に輝く陽光・・・
やはり雄大ですね、自分がいかに小さいものであるかを知らされます。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
「含羞(がんしゅう、はにかみ)」凄い言葉ですね。辞書には「恥じらい、恥ずかしいと思う気持ち」とありますが恥じらいがぴったりの表現でしょうか?島崎藤村の「初恋」「まだあげそめし前髪の~」を思い浮かべました(笑)しかし太宰治のこの文章を何回も読んでいると彼の言っていることが分かります。行雲さんんの毎日のブログには厳しさもありますが、人間性は優しさに溢れています。森の中にカケスたちの「巣箱」がありますが、その写真を見ても行雲さんの優しさが理解出来ます。
hiroshijiji1840
◆👴◆Megiさん・お早う御座いま~す!
此方は寒いけど晴れた朝に成りましたが其方は如何ですか。👏で~す!
💻ブログにコメントや応援👍を有難う御座いました。
@('_')@今日の「冬の山里~ブログ」&「ランキング」に👍いいね!😍&👏で~す。
*👴:今朝もblogはアップしてますので遊びにお越し下さ~い。
それではまた月曜日にお伺いします👋・👋!
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