安倍元首相が凶弾に倒れてから1週間経たないうちに岸田首相が「国葬をする」と言い出した。
政府内でも反対があったようだが岸田首相が押し切ったという。
従来の慣例は「内閣・自民党合同葬」だ。
今回もそれくらいが妥当なところと思うが、岸田首相は何か強迫観念にとらわれているのか?
国民葬ということであれば、国民皆がこぞって追悼の思いを共有することが前提であろう。
しかし今回は自民党右派(特に安倍派)から、「安倍派をないがしろにしたら許さんぞ」と恫喝まがいのプレッシャーが岸田首相にかけられた。
国民の意向が固まるまで聞き流しておけばよいものを、水鳥の羽音に驚く平家軍みたいなものだ。
「アベノミクス」はもはや失敗した政策である。
外交面においても金を世界中にばらまいたが、特に重要な功績は見当たらない。
逆に北方4島問題はプーチンにいいようにやられてしまった。
さらには、森友・加計・桜を見る会について未だにその実態が明らかにされていない。
このように安倍政権の功罪が明らかにされないまま国葬を行うのは問題があるだろう。
ハト派の岸田首相が、タカ派に恫喝されて怯えている。
ハトならハトらしく平和を唱えるべきだ。
カラスになればこの国の未来はおかしくなる。