行雲流水の如くに

「新型コロナ」における安倍首相の習近平とトランプへの忖度はこれで良いのか?

「新型コロナ」に対する日本政府の対応は完全に後手に回ってしまった。

アメリカやロシアのように中国との人の出入りを完全ストップするのが、「水際作戦」としては取るべき方策であった。

しかし隣国で人の往来も多く、そこまで厳しくすることはなかろうと、やや甘い対応をとってしまった。

そのため水際で止めることが出来ず、「新型コロナ」は明らかに国内に浸透している。

 

安倍首相はいつもは官僚たちに「忖度」させている。(実際は指示に近いのだが)

今回のような甘い措置は、4月に習近平主席の訪日があるために「忖度」したとしか思えない。

 

トランプ大統領の「新型コロナ」に関する発言は非常に少ない。

10日ホワイトハウスで開かれた州知事を対象にした演説で興味ある発言をしている。

「(新型コロナ)ウイルスの感染拡大は一般的に4月には収束するだろう。普通、熱気がこのような種類のウイルスを殺す。」

もっともトランプ発言だけにこのまま信用するわけにはいかないが。

トランプ大統領(アメリカの中枢部も)の本音は、この「新型コロナ」騒ぎで中国の体力が弱まるのを冷めた目で見ているのかもしれない。

 

トランプ大統領は「新型コロナ」に対しては、「アメリカ疾病対策センター(CDC)が極めてうまく対応するだろう」と余裕の発言だ。

しかし、アメリカでは今インフルエンザが猛威を振るっている。

昨年10月1日から今年2月1日の間で、インフルエンザに罹った人が2200万人、死者が1万2000人もいるのだ。

足元の火事は放置して、対岸の火事に対しても何となく冷たい。

もう頭の中はまっかっかに「大統領再選」しかないのだろうか?

 

横浜に停泊中のクルーズ船はイギリス船籍だが運用はアメリカの会社だ。(カーニバル社)

どのような対応をするかアメリカの運営会社と厚労省が話し合いながらやっているのだろうが、今いちすっきりしない。

このような緊急時にはどちらかが(当然日本側が主導権をとって)てきぱきと対応すべきだ。

感染が分かっても乗客同士の接触を数日間野放しにしていたカーニバル社の対応は大問題。

船長はどうしていたのか?

日本側がきっちり主導権がとれていないとすれば、やはりトランプに「遠慮」というか「忖度」しているのだろうか。

 

もう「水際作戦」は崩壊した。

今後は国内の検査体制と治療体制を早急に固めるべきだろう。


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