4月に入って相変わらず商品の値上げは止まらない。
(消費者物価指数2月対前年比2.8%)
食料品や生活用品の値上げでとらえれば10~20%くらいは上がっている。
ところが物価対策はそっちのけで、政府・与党内部は裏金議員の処分に名を借りた党内抗争の暗闘が始まっている。
一つ目の核は岸田派(岸田文雄首相と木原副幹事長)
なんとしても9月の総裁選は勝ちたいが現状の低支持率では無理。
そこで隙あらばと解散を狙う。
少々負けても自民・公明で過半数を維持できれば良い、割れても維新もしくは国民民主党と連立を視野に。
二つ目の核は麻生・茂木連合。(もちろん茂木が総裁候補だ)
岸田氏と茂木氏の中は決定的に悪化している。茂木氏が露骨にサボタージュしているという。
突然の派閥解消で麻生氏と岸田氏の仲も悪化。
もっとも政治家というのは自分の権勢維持の為ならば悪魔とも手を結ぶと言われている。
岸田、麻生、茂木で何らかの話し合いが付くかもしれない。
「永田町はいろいろ猛獣や珍獣がいらっしゃると聞いたもので、今日はサファリ―ルックで参りました」
これは小池百合子氏が1992年参院選で当選し初登院した時の言葉だ。
まさに言い得ている。
今のところ安倍派のなかで派閥座長だった塩谷氏と参院会長だった世耕氏が一番重い処分のようだ。
残りの安倍派幹部で罪一等減じられるのは政権幹部(岸田、麻生、茂木)に恭順の意を表したのであろう。
それにしても今の自民党は室町幕府の末期のような惨状だ。
潔く野に下るべきだろう。