東北新社の中島信也社長という人は、なかなかユニークな人柄のようだ。
国会の参考人招致で呼ばれて与野党から詰められているが、真摯な返答の仕方はそれなりに好感を呼んでいる。
まず第一にスキンヘッドに驚かされるが、CMディレクターとして有名な人だという。
東北新社は総務省幹部になぜ何回も接待攻勢を仕掛けたのか?と問われて、
中島社長は、「顔つなぎでしょう」と答えた。
さらに「顔つなぎが何のために必要か?」と問われて、
「顔つなぎは顔つなぎの為でしょう」と答えて、予算委員会室から思わず失笑が漏れた。
私も現役の時は、接待をされたり、したりは日常茶飯。
普通は、そんな席で商売の話はしない。お互い馬鹿話をして親交を深める。
商売の話をするとしても「あの件をよろしく」で終わり。
その程度の話で通じるように普段から「顔つなぎ」をしておくわけだ。
今回の総務省接待問題での最大の「ヒール役」は武田総務相だろうか?
とにかく態度がでかい、腕組みをして野党議員の質問を聞いている。
腕組みをして相手の話を聞くというのは、相手を小ばかにしている証拠だ。
態度がでかいわりに通信分野での造詣は深くなさそうだ。
NHK料金や携帯電話料金を強圧的に下げれば、自分の手柄だと考えている。
これからの日本は、通信分野で生き残りが出来なければ明日はない、くらいの思いはないようだ。
官僚組織が安倍・菅政権に屈したがために、この国のあり方はきわめて品性の無いものになってしまった。
安倍晋三の妻だとか菅義偉の息子だとかという威光に、官僚がひれ伏したがために「この国の行政が捻じ曲げられた」
「接待文化」という良き風習を必要以上に貶める必要はなかったのだ。