知らず、周の夢に胡蝶と為るか、胡蝶の夢に周と為るか。 荘子(周)
かって、荘周は自分が蝶になった夢を見た。自由自在に楽しく、自分が荘周であるなどとは少しも考えなかった。
ところが、ふと目が覚めてみると、自分は紛れもなく荘周であった。
いったい夢の中で荘周が蝶となったのであろうか、それとも蝶が荘周となっているのであろうか。
(真実は誰にも)わからない。
とにかく白黒をつけたがる日本人には、「訳の分からないことを言う奴だな」と思われるかもしれない。
しかしここは発想を転換して、鳥になる夢を見るのも面白い。
白鳥の渡り
老子は善や美の押し付けから自由になれと説く。
天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ。 老子
このような考え方は、親鸞の「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」に通じる気がする。
エゾリス(9月頃)
「上善如水」--上善は水の如し 老子
老子の基本的なスタンスは「争わない」ということ。
しかし老子の末裔たちは覇権争いに精神をすり減らしているようだが、もう少し楽な生き方を取れないものか。
越後湯沢の雪解けの水から作られる酒に「上善如水」がある。
近いうちに買いに行こう。
間もなくチューリップの季節になる。