日本維新の会の支持率がじりじりと低下している。
「野党第1党の座を立民から奪う」と掛け声は大きいが、大阪万博の迷走と不祥事続出が原因だ。
衆院の3補選では立憲民主党に長崎と東京15区で完敗。
特に東京15区での敗北はダメージが大きいだろう。
ここにきて維新の参院議員「中条きよしの貸金疑惑」が波紋を広げている。
法定金利を超える年利60%で知人にカネを貸したのではないかという疑惑。
あまり深い関係もない知人に無担保で10百万円もカネを貸すことが驚きだ。
中条きよしが「うそ」でヒットを飛ばしたのが1994年、今から約30年前だ。
山口洋子作詞、平尾昌晃作曲でなかなか良い歌だった。
「折れた煙草のすいがらで あなたの嘘がわかるのよ」という出だしで、なかなか巧妙な詞である。
釈明会見があったが、なんともすっきりしない。
通常ではありえないことが多すぎるのだ。
「貸したお金の金利から あなたの嘘がわかるのよ」ということにならないことを祈る。
「身を切る改革」というスローガンで一定の支持層を増やしたが、大阪万博の予算オーバーで不信を買った。
さらには馬場代表を始め維新の議員の不祥事や疑惑が次々と起こる。
内部からも批判が出ているようだ。
維新中枢が自民党を真っ向から批判しないで立民や共産批判を繰り返している。
これでは「隠れ自民党」とみられて票が伸びないという真っ当な意見だ。