今の岸田政権は安倍政権の亜流である。
背伸びして安倍晋三の真似をしている。それだけに始末に負えない。
安倍政権は功罪あるが、安倍晋三がもたらした最大の罪は、「知性への憎悪」である。
だからウソをつくことに躊躇しないし、ウソがばれても開き直って自分を咎める人間に逆襲する。
岸田文雄はその風貌から善人風に見えるが、隠れた「権力欲」は並外れている。
安倍晋三と根は同根、亜流と位置付けるべきだろう。
38年間の55年体制(自民党の成立)が崩壊したきっかけは「リクルート事件」である。
要するに政権政党の腐敗だ。
何やら今の「裏金問題」に似ているのだ。
この時も「秘書が、秘書が」の大合唱だった。
1993年には自民党からの分裂組も参加した細川護熙連立政権が成立する。
だがこの政権は寄せ集めということもあり短期間(8か月)で崩壊した。
2006年に第1次安倍政権が成立したが、「消えた年金問題」で大逆風。
2007年の参院選で自民党は大敗北を喫する。
さらに2008年9月に成立した麻生内閣は「リーマンショック」で世界的大不況に直面。
2007.9月~2009.7月まで実質賃金がマイナスになった。
そして、2009.9月に鳩山由紀夫民主党政権が誕生する。
この推移をながめてみると
①カネ絡みの政権全体の腐敗 ②実質賃金マイナスという国民の困窮
この二つが政権交代の大きな要因だ。
今の状況はこの時にだんだん似てきている。
政権交代が絵空事ではなくなってきているようだ。