行雲流水の如くに

最後に生き残るのは民主主義か、専制主義か?

我々が目にしているパンデミックの拡大について、民主主義は上手く対処できず、専制主義のほうが良いのではないか、という主張が一定の支持を得ている。

確かに中国のように有無を言わせず(国民の自由を無視して)抑え込めば、効率的な対処ができるだろう。

(中国の指導者たちは中国式の民主主義だと主張しているが)

 

民主主義の代表選手の欧米諸国は、パンデミックの対処に苦慮している。

ロックダウンというような強硬手段をとっても抑えきれていない。

「個人主義」が社会の隅々まで浸透しているせいであろう。

一方アジアにおいては「個人主義」と「共同体主義」が共存し、政府が無能でも「自粛効果」が発揮される。

 

アメリカの哲人ジャレド・ダイアモンドは次のように述べる、

民主主義国でも悪い決定は下されます。しかし独裁国家に比べれば、その「悪い決定」を修正することが簡単です。少なくともこれまでは、悪い決定を修正できています。それは民主主義の国の統治機構にチェック・アンド・バランスの仕組みが備わっているからです。

まさにダイアモンドの指摘の通り民主主義の有用性は、民意によって修正できる点にある。

専制国家は、何らかの暴力的な力で体制変換しなければ、「悪い決定」が修正されない。

 

ただ、民主主義にも問題点はある。

ポピュリストに騙されやすいということだ。

ドナルド・トランプのアメリカ、ボルソナロのブラジルなどだ。

日本の安倍・菅政権もその傾向がある。

ポピュリスト国家は、一応に対応に手間取っている。

それは現実を直視することから逃避して「希望的観測」に基づいて行動するからだ。

 

日本が生き残るためには、専門家や公益に身を捧げる公正な人間、彼らに耳を傾け覚悟を以て最終決断を下す指導者が必要だ。

それが菅首相でないことは確かだ。


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