行雲流水の如くに

雪見を楽しむ

北海道に住んでいると雪と適当に付き合っていく方が良い。

甘く見るわけにはいかないが、あまり深刻に考えるとつまらない。

今年は雪が少ない。今日の雪は根雪になりそうだ。

 

万葉集の中にもかなり雪を詠んだ歌がある。

我が宿の冬木の上に降る雪を 梅の花かとうち見つるかも 巨勢宿奈麻呂

 

古来の三大見物と言えば、雪、月、花だが、雪や月は花見のように盛大にくり出して大騒ぎする雰囲気にはなれない。

もっとも雪見酒というのがあるが、こちらの方はしっとりとした趣きがある。

 

天遠くして まさに窮めがたく  楼高くして倚るに堪えず

酔夢 江南に入り 楊花 数千里   南宋 厳参

空は遠く、見きわめがたく、楼は高いので欄干に寄りかかれない

雪見の酒に酔って江南の春を夢見た 白い柳の花が数千里の彼方まで舞う景色を。

 

今日は薩摩焼酎で雪見酒を楽しもう!

 

庭はもはや雪一色。

芭蕉にも次のような俳句がある。

いざ行かむ 雪見にころぶ所まで 松尾芭蕉 (笈の小文)

 

この時期は室内園芸を楽しむ。

フクシアを取り込んで置いたら花が咲き始めた。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

megii123
kenちゃん
「福寿」を調べていただいてありがとうございます。
清水寺貫主の直筆とは思いませんでした。

夏だと氷割ですが、この時期はやはりお湯割りですね。
knsw0805
「行雲」さん、こんにちは。
「薩摩焼酎で雪見酒」「室内園芸」と何もかもが素敵な世界ですね。福寿を調べましたら「原酒を1600日以上甕壷で熟成し割り水25度に調整し」とありました。黒茶花でお湯割りですか?ところでラベルがラベルの「福寿」という書は、清水寺貫管主森清範師の直筆だそうですね。ため息がでそうな世界です。やはり
「行雲」さんの生き方にはほれぼれします。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「暮らし」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事