行雲流水の如くに

「それを言っちゃお終いよ」ーー安倍元首相の日銀子会社発言

日本が国のかたちをととのえた大和政権以降、国のリーダーは本音と建て前をうまく使い分けてきた。

公式の場では建て前を専らにするが、宴席などの仲間内では本音で語る。

そのようなタイプの人間を「懐が深い」とトップに担いできた。

 

ところが今回の安倍発言は、事実誤認があるうえに、何か危うさが漂う。

日本の「小プーチン」のつもりだろうか。

9日、大分市の会合で安倍元首相は次のように語った。

「日銀は政府の子会社だ。60年の満期が来たら借り換えても構わない。心配する必要はない

これに対して黒田日銀総裁は慌てて打ち消した。

日本銀行は、もちろん政府から過半の出資を受けておりますけれども、出資者には議決権が付与されておりません。日本銀行の金融政策及び業務の運営については、ご指摘の通り、98年に施行された新日銀法によって自主性が認められております。従いまして、日本銀行が、政府が経営を支配する法人とか子会社というものではないというふうに考えております」

 

勿論、黒田発言が正しい。

安倍晋三元首相は陳謝して発言を訂正すべきだ。

安倍晋三元首相、細田衆院議長などがこのところ「妄言」を連発している。

自民党の頭の方がかなり腐りかけて来た兆候か?

 

月は惜しまれて入り桜は散るをめでたしとす

お二人とも引退すべきではなかろうか


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コメント一覧

megii123
文化系さん
「この男の教養の無さは、本当に度しがたい」
まさにその通りですね。
教養がなければそれだけのことですが、権力を握っていろいろな場面で、見識もなくその権力を行使することが恐ろしい。

またそのような人物を8年間も総裁に担いで、いまだに最大派閥の長に据えているという「自民党の堕落」の方がもっと怖いのかもしれません。
9vs9qvsq
 この男の教養のなさは、本当に度しがたい。それも、政治教養が無いときている。ひょっとしたら抽象的思考一般ができないのかも知れない。例を挙げてみよう。
「わたしが国家ですよ!」との答弁。国家三権の行政権の長にしか過ぎないのに。
「2%インフレ状況を2年で作ります」で、何年経ってもこれができなかった。当たり前だ。永年のデフレは通貨の問題ではないのだから。と、前日銀総裁、白川方明氏も反論していたはずだ。
 検事総長人事を左右しようとして検察庁関係者から「ルイ14世」と言われて、断念。
 国会で決めるべきことを、内閣令でどんどん決めてしまう。

 こうなると、彼の政治はもはや暴力である。 
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