泣いて馬謖を斬る
信頼している部下を、規律の厳正を守るために私情を排して処分すること。
心ならずも友人や部下を捨てること。
馬謖は蜀の軍人。諸葛孔明の最も信頼している部下だった。
魏との戦いで馬謖を先鋒として起用したが孔明の指示に従わず大敗を喫した。
孔明は規律を守るため馬謖を牢に入れた。
人を処分するということは信頼する部下であればあるほど気が重いものだ。
恣意的な判断が入れば処分する側の人格や信頼度が地に落ちる。
今回、問題にすべきは、安倍派幹部の中で松野氏と萩生田氏への処分が大甘だったこと。
さらには殆どの若手はおとがめなしだ。
何故そうしたかというと、9月の総裁選に向けて言いなりになる松野と若手を抑えている萩生田は使い道があるということだ。
岸田文雄の頭の中は「自民党総裁の再選」しかないようだ。
そのためには6月解散説が根強く永田町を覆う。
岸田首相は次のように発言した。
今後、先頭に立って政治改革に全力で取り組むのが総裁の責任。そのうえで最終的には国民、党員の皆さんにご判断いただく。
是非解散していただきたい。
国民の方は「ご判断すべく」待ち構えている。
おりしも週刊文春が、「自公83議席減!過半数割れで自民分裂」のトップ記事。
どこまで信用できるか分からないが永田町は風雲急を告げているようだ。