紆余曲折の後、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長は橋本聖子氏に決まった。
氏名も公表されない選考委員が数回の会合で橋本聖子氏に一本化したという。
会議の内容はおそらく公表されないだろうから、やはり「密室・談合」と言わざるを得ない。
私は、橋本聖子氏が会長になる事には反対ではない。
しかしこの間の過程で多くのおかしな点が露呈したことを問題にしたい。
魏志倭人伝によると、
倭において2世紀末に「倭国乱れ、相攻伐すること歴年」とあり、邪馬台国の男王のもとで連合政権が崩壊したことを示す。
そのため「共に一女子を立てて王と為」し、この乱を収拾した。
女王は「鬼道を事と」するのみで、行政権を持たず、男弟がこれを佐け治めた。
これからの組織委員会を裏で仕切るのは、菅首相であり森前会長である、もう一人御手洗キャノン会長を加えても良いだろう。
従来の構図は何も変わっていない。
2千年前からこの国の在り方(物事の決め方)は何も変わっていないのだ。
小池百合子東京都知事は、橋本聖子氏が会長に指名されたことを受けて「これは天命だ」と言ったが、少し違うのではないか。
これはあくまでも醜悪な老人連合による「生贄の儀式」である。
橋本聖子氏には、
前に進めるのは望まれるところだが、中止することも立派な決断だ。大局に立って行動してもらいたいものである。