かって麻生太郎副総理が「我が国は民度が高いからコロナウイールスが抑えられている」とのたまった。
本人の品格・教養はあまり高くなさそうなので偉そうにすることもないのに、と正直そう思った。
そして今や我が国は「緊急事態宣言」が三度も発令される状況だ。
これをどう考えたらよいのだろう?
民度ーーー特定の地域に住む人々の知的水準、教育水準、行動様式などの成熟度の程度をさす。
北海道新聞「おじさん図鑑」のエッセイが面白い。 飛鳥圭介さん
「具体的に考えるなら、ワシらが選挙で選ぶ国会議員から地方議会議員たちの質を思えば簡単だ。
①ウソを言わないか。②公私にわたり清廉か。③謙虚か。④自律的か。⑤己より他を優先するか。
この五つの徳目で判断すれば質が分かる。
政治を担う人々の質が高ければそれを選ぶ人たちの”民度”は高い、ということになる。つまり、ワシらの文化度は世界に誇れる高いものだと胸をはることができるのだ。
しかし、新聞やテレビで報道された政治家たちの行状を振り返ってみよう。
独裁者に拝跪する政治家、平然とウソをつく政治家、海外視察と称して税金で観光旅行をする政治家、不正がばれると入院する政治家、賄賂をこっそり受け取る政治家、票をメロンや金で買う政治家などなど、質を問うことさえ恥ずかしい下劣な面々が居並んでいる。
こんな政治家に懲りもせず票を入れ続けるワシらの一体どこが”民度”が高いというのだ。」
政治家というのは江戸時代であれば「武士階級」だ。
「武士は食わねど高楊枝」
いくら貧困に陥っても不正なことはしないことのたとえ。
我々国民のほうも、腐り始めた頭から毒がまわらないように「自己免疫力」を高めることに努力すべきなのだろう。
ムスカリ、チューリップ、忘れな草