人間だから失敗は日常茶飯起きるものだ。
人間力が試されるのは、失敗したときにどのような出所進退をとるかだ。
東日本大震災の時に首相だった菅直人は昨年引退したが、いまだ確たる評価は定まっていない。
だが、私は身命を賭して原発崩壊に立ち向かった菅直人を評価している。
2004年、民主党代表の時に厚生大臣時代の年金未納問題が発生した。
(実際は行政上のミスだったのだが)
菅直人は代表を辞任して四国八十八か所のお遍路を始めたのだ。
当時マスコミは面白おかしく取り上げて報道したが、菅直人の次の発言が心境を物語る。
「実際歩いている時は、複雑なことは考えられない。とにかく難しいことを考えて歩くことは無理だ。ある意味で無心になる」
ところでこのところ不倫問題で何かと騒がしい玉木雄一郎の地元は香川県で弘法大師のおひざ元だ。
「103万円の壁突破」、などと真面目な顔をして言えば言うほど「不倫問題」が浮上する。
国民民主党の党の代表でいることは「針の筵」だ。
潔く辞任して菅直人のひそみに倣って「四国八十八か所」のお遍路をすべきだ。
2006年、玉木雄一郎は落選中だったが「政党の品質保証」というタイトルで次のような発言をしている。
「絶対不正をしない」、「絶対不倫をしない」などというように、そもそも政治家として有権者信頼に耐えうる集団であることを、自信をもって約束する集団であるべきだと思います。