行雲流水の如くに

官邸主導から側近頼りに陥った安倍政権の晩鐘が聴こえる

新聞の首相動静を見ると、このところ毎日10人くらいが集まって会議をしている。

勿論コロナ絡みの会議なのだが、従来から官僚の中で使える人間を押さえてリスク管理をこなしてきた菅官房長官の影が薄くなっているという。

形の上では政権NO2は麻生副総理なのだが、ねじが外れているようなタイプだから、危機には役に立たない。

実質的なNO2は菅義偉だった。

 

安倍晋三は世襲政治家だから苦労らしい苦労はしていない。しかし権力欲だけは旺盛だ。

NO2がメキメキ力をつけてくると、疑心暗鬼に駆られて警戒心を抱く。

菅義偉もゴマすりタイプではないからへそを曲げたら頑固であろう。

今や両者の関係は修復不能と言われている。

 

そこで狭量な安倍晋三は側近に頼る。

今井尚哉首相補佐官と北村滋国家安全保障局長が二本柱のようだ。

北村滋は警察庁出身で、政治家や官僚の諜報活動(いわゆるスパイ活動)に能力を発揮して安倍晋三に重用されている。

しかしこの国の安全保障を担う国家安全保障局長の荷は重すぎて、もはや無能レベルの段階だ。(スパイレベルでは有能だったのだろうが)

彼ら側近がひねり出したのは、小中学校の休校、アベノマスクの配布、無様なコラボ動画など、とても国家的危機には対応できない愚かな発想だ。

アベノマスクの不透明な流れは、経産省ルートだと言われているから、今井補佐官の影がちらつく。

 

太平洋戦争で日本は壊滅的な被害を受けた。

もともとやってはいけない戦争を仕掛けた指導者の無能レベルが原因だが、偵察と補給の感覚が悲劇的に欠けていた。

そしてまた今回の「コロナ戦争」において偵察と補給の理解が決定的に欠けている。

 

偵察とは敵を知ることだ。

コロナを知るためには徹底的なPCR検査をしなければならない。

しかるに首相周辺と専門家会議はこの部分を無視した。今や感染者を捕捉できないのだ。

 

補給は極めて大事だ。太平洋戦争で戦った兵士はみな強かった。

しかるに指導部は補給を全く無視した。

南太平洋戦線に駆り出された将兵は、敵弾ではなく、飢えに斃れた。

太平洋戦争がいかに無計画で、泥縄だったか。

そして今また「コロナ戦争」で同じような愚を繰り返そうとしている。

最前線に立つ医療現場に戦う武器を届けることができていない。

 

安倍晋三とその側近がこの国を再度の国難に追い込もうとしている。

「悪夢」になる前に安倍政権は退陣すべきであろう。


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