安倍政権を支えているのは、麻生副総理と菅官房長官というのが衆目の一致するところだろう。
ところが安倍と菅の関係は修復不可能なレベルになっているようだ。
官邸内の指揮命令系統は、総理大臣室と官房長官室の二系統で交わることが無いという。
その大きな原因は「桜を見る会」での安倍晋三の暴走に、菅義偉がほとほと愛想をつかした。
要するに「あほな殿様」を支えるのに疲れたということだ。
ところが知的レベルは低くても「謀略ドラマ」好きの安倍晋三の権謀術数のほうが上手のようだ。
このところ菅原一秀前経産大臣、河井前法務大臣夫婦、のスキャンダルが流れたが、菅官房長官に近いという。
最近の話題では和泉補佐官と大坪審議官の不倫疑惑が国会でも取り上げられたが、菅主導の政策を取り仕切ってきたのは和泉補佐官だという。
そんなこんなで、菅官房長官のほうがこのところ劣勢で、次期総理のレースから脱落したと言われている。
最近の菅官房長官は何となく元気がない。
安倍晋三の方は「恥を知らない」特異体質のようで、国会で論理不明発言をしても恬として恥じるところが無い。
トランプと同様に、「自己溺愛的性格」なのであろう。
森喜朗元首相の発言も何となくきな臭い。(今月発売の文芸春秋)
発言の趣旨は、安倍4選支持、二階幹事長と菅官房長官の人事刷新である。
そして石破茂批判だ。
これは明らかに安倍晋三の意を受けた「アドバルーン」だろう。
本来であれば本命と言われる岸田政調会長がもっと自己主張すべきなのだが、禅譲狙いでとんとだらしない。
ひたすら禅譲を待っていても埒はあくまい。
結局次期解散は「誰の手で行うのが良いのか」に絞られてくるのではなかろうか。
安倍晋三か、岸田文雄か、それとも大穴の石破茂か。