岸田政権の支持率は上がっているようだが、肝心の民のかまどから煙は上がっていないようだ。
岸田首相は、連休中も世界各国を回って機嫌よく援助外交に精を出している。
ところが国民生活の方は一向に上向いていない。
3月の実質賃金は前年同月比マイナス2.9%で12か月連続のマイナスだ。
給与総額は前年同月比0.8%増、しかし物価が3.8%上がっている。
日本の国民は優しいね。
生活が苦しくなっているのに時の政権の支持率が上がるのだから。
22年度の国民負担率は47.5%だという。
(国民の所得に占める税金や社会保険料の負担割合をいう)
まさに五公五民だ。
江戸時代の百姓の年貢率は約1割だったというのが今日の定説だ。
収入はコメの販売だけではなかったからだ。
もちろん当時「消費税」などはない。
現在は、表面的に豊かに見えているようだが、実際は江戸時代よりも中身は薄いと自覚したほうが良い。
ことなくば花の下にて暮らしなん かえるさまには月もでぬべし
大隈事道(1798~1868)
(博多の町人大隈事道は、福井の橘曙覧と共に幕末を代表する二大歌人)