2023年度補正予算案に賛成する日本維新の会と国民民主党に立憲民主党の泉代表が噛みついた。
「取引をしなきゃ政策って実現しないものなのか。魂まで売ってしまったらおしまい」
数の上では自民・公明で絶対多数を有しているので維新や国民に賛成してもらう必要はない。
明らかに自民党の野党分断策だ。
親の借金のかたに苦界に身を落とした娘でも、「体は売っても心は売らない」という意地があった。
しかし今回のケースは「体も売るし心も売る」ということか。
維新は大阪万博の予算増が人質になっているから苦渋の決断で賛成したようだ。
日ごろから「身を切る改革」を旗印にしている割には、腰が定まらない。
大阪万博は更に1000億円位カネがかかるようだ。
日本館の建築やインフラ整備、警備等がある。
いっそのこと中止したほうが傷は浅いかもしれない。
国民民主のほうは、ガソリン税を引き下げる仕組みである「トリガー条項」を実施する協議を与党と行うことを条件に賛成だという。
しかし現実に数兆円の予算をつけてガソリン税の引き下げを行っている。
国民にとってはどうでもよい話だ。
玉木代表が大臣ポストをぶら下げられて麻生太郎や茂木敏充にたらしこまれた図式だ。
自民党は腐っても鯛で、大臣に人はいなくても、「やりてジジイ」の人材はかなりいるようだ。
補正予算案は今週中にも成立するようだが、だからと言って国民生活はよくならない。
岸田首相は増税メガネの上に減税メガネをかけているので世の中が歪んで見えているようだ。