金融大手クレディ・スイスの発行したATI債が紙切れになったという。
クレディ・スイスは経営危機に陥って同業のUBSに救済されたのだが、UBSがATI債約2.3兆円を無価値にするようだ。
国内では法人や富裕層中心に約1400億円販売された。
庶民はわけのわからない金融商品には手を出さないほうが良い。
よく銀行や証券会社から勧誘の電話がかかってくる。
(年齢のせいか、この数年余りかかってこない)
「わからないから」を理由に断るのが正解。
中途半端にわけしりだと危ない。
どうしても株に興味があるのなら、自分で研究して投資する方が良い。
青山学院大学の陸上競技部の原晋監督が損失を抱えたという。
表面利回りが年9.75%だというから、普通これはあり得ない、と感じなかったのか?
箱根の山を駆け上がるようには行かなかったようだ。
投資巧者と知られるコーエーテクモの襟川恵子会長も41億円の損失を出した。
こちらは決算説明会で明らかにした。
コーエーと言えば「織田信長の野望」だが、このシリーズはゲームソフトの覇者として次々とヒットを重ねた。
ゲームソフトに難解な落とし穴が仕掛けられていたようなものだろう。
銀行も、顧客も、共に実力相応を守るべし。破滅の根源は結局、分相応を超ゆるにあり。これ古今一貫の鉄則なり。
一瀬粂吉翁(昭和恐慌ごろ旧三十四銀行副頭取)