報道各社は毎月政党支持率の世論調査をしている。
岸田内閣の支持率が上がった下がったと騒いでいるが、自民党の支持率がどれくらいあるかを見ておく必要がある。
だいたい自民党の支持率は33~35%くらいで安定している。
なぜこうなるか?
自民党だから支持する、という層がかなりいる。
要するにブランド化している。
自民党と答えておけば間違いないだろうということだ。
面白い調査がある。
米ダートマス大学の堀内勇作教授の投票行動に関する研究。
野党の政策を「これが自民の政策です」と示したうえで、政党支持を尋ねると、自民支持層のある部分は、それでも自民を支持する。
厳しい言い方になるが「自分の意見がない」のだろう。
このようなタイプがかなりいるようだから、野党が「政策で勝負」と言ったところで効き目がないのだ。
日本の有権者は、約1億人。
投票に行く人は大体55百万人。自民党の比例での票は大体20万票だ。
有権者の約2割の票で、しかも小選挙区では公明党の5百万票くらいの下駄をはいて、政権を維持している。
あまり大きな顔をして欲しくないものだ。
自民と公明の選挙協力崩壊の可能性があり、もしそうなれば自民の過半数割れはあり得る。
(現代ビジネスの記事)
そのほうが日本の政治は新たな活力を見出すだろう。