この年になるとほぼ毎日が失敗の連続である。
一番多いのが物忘れだ。
現役の時、こんなことをしていたら左遷か首になるのが関の山。
ところが少々の失敗でも大目に見てもらえるタイプがいる。
「可愛げのあるやつ」だ。
歴史上有名なのは、豊臣秀吉だがこれは天性のものだろう。
ユーパトリウム
なんとなくはかなげな感じが好ましい。
「可愛げ」は努力して作れるかと言うと難しい。
下手な演技は見抜かれる。
努力して可能なのは、「律気」だろうか。家康はこの律気で天下を掌握した。
植物も律気なところがある。
薔薇(チャイコフスキー)
若し間違わない人がいたらこれほど世の中で厭なやつはあるまい。
作家 山本有三
日本の組織社会は概して「失点主義」だ。
本当に才能がある人間は、失敗も多い。だから途中で潰される。
毒にも薬にもならないタイプが生き残る。
こんな人間ばかりになると組織なり社会の衰退が始まるのだろう。
薔薇(チャイコフスキー)