円安が止まらない。一時156円台まで下落し、1990年以来34年ぶりの円安ドル高水準だ。
政府も日銀も「口先介入」は頻繁に行うが、そのほかの有効な手が打てない。
ただ、成り行きまかせ風まかせ、「アメリカさん早く金利を下げてください」と神頼みだ。
庶民は物価高に苦しんでいるのに円安加速について、
「このような状況は無視できる範囲だったのか?」という質問に、
日銀植田総裁は、ただ一言「はい」。なんともそっけない。
「疾風に勁草を知る」ということわざがある。
困難や試練に遭遇してはじめて、その人の意志や節操の堅固さが分かるというたとえ。
強い風が吹いてはじめて風にも負けぬ強い草を見分けることが出来る意から。
アメリカの長期金利は4~5%程度で推移しているが、日本は0.8%程度。
通常考えればアメリカに資金が流れる。
日本も金利を上げるべきだが、びくびくしているから投機筋にいいように振り回される。
アベクロミクスの「異次元の金融緩和」は、「ぬるま湯で寒風を知る」という政策だった。
昨日はスーパーに行ってみたが、
3年ほど前に比べて食品や日用品は軒並み20~30%上昇している。
年金生活者は大打撃。
現役の人たちも少々給料が上がって喜んでも保険料などが上昇だ。
手取りは増えるだろうが物価が上がっているから実質所得は微妙だろう。
亡国の円安政策から早く脱却すべし。