安倍首相も北海道の鈴木知事も完全に「リーダーとしての沈着冷静さ」を失っている。
例えれば「富士川の戦いで水鳥の羽音に驚いて敗走した平家の軍勢」のようだ。
WHOの調査報告によれば、(中国で感染が確認された55.924人のデーター)
①感染者の80%は症状が比較的軽く、肺炎の症状が見られない場合もあった。
②呼吸困難などを伴う重症患者は全体の13.8%、呼吸器の不全や敗血症、多臓器不全など命に関わる重篤な症状の患者は6.1%だった。
③重症や死亡のリスクが高いのは60歳を超えた人や高血圧や糖尿病、それに循環器や慢性の呼吸器の病気、がんなどの持病のある人。
④子供の感染例は少なく、症状も比較的軽い。19歳未満の感染者は全体の2.4%にとどまる。
このデーターから読み取れるのは③の人への対策である。
「小中学校の休校」などという措置は、全くの的外れだ。
感染の増加を防ぐためにはやらないよりやった方が良いが、その効果に対してデメリットの方が何倍も大きい。
いたずらに国民の不安感をあおり、そして不必要なトイレットペーパーなどのみっもない現象を引き起こしている。
安倍政権(安倍晋三の独断暴走のようだが)のやり方は、すべてが対症療法で、根本的に「感染症対策」を行うという意思が見えない。
この騒ぎが収まった後で次世代に何か遺産を残すことができるのか?
今後の日本を背負う子供たちに対し「巣ごもり政策」を押し付けて、これからの社会を生きていける「強い意思と体力」をつける方向になぜ向かわないのか、大いに疑問である。
感染症対策の中核となるべき「国立感染症研究所」や「各地域の保健所」の問題点が、今回の「新型コロナウイルス」で浮上してきた。
そして各地域における「中核病院」のあるべき姿についても与野党を問わず議論を深めるべきだろう。