《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

ああ、長吉かい。お前、池袋演芸場で会ったことを社長に黙っててくんなよ

2008年09月12日 20時36分22秒 | Weblog
というわけで、今夜は奧菜恵さんには関係のない、
池袋演芸場9月中席夜の部初日(11日)の話題を取り上げます。

仲入り後の左龍さんが「二階ぞめき」をかけました。
食いつきで「二階ぞめき」って、有りなんだ~~!
と経験の浅い私はびっくりこいてしまいました。

なかなかの好演、
いや“なかなか”は必要ないですね、素晴らしかった。

去年までの私は左龍さん、苦手にしていたんですよ。
顔が嫌い、顔の大きさと身体の大きさの比率が嫌い、声が嫌い、と
申し訳けがないくらいに苦手にしていたんですが、
私が病気をしている間に、大化けしましたかね、
今年の6月だったかな?
2番手という浅いところで上がったときに、
前座、二つ目がまったく暖められなかった席をうま~く暖めて、
後続につないだという会があって、
「あれ、この師匠、こんなに実力あったんだぁ」
と大幅に見る目をかえてはいたんですが、
昨夜で、また左龍さんの株価は鰻登り。

それくらい楽しめた「二階ぞめき」だったということです。


ただ、弟子に「二階ぞめき」をやられて、
十日間の演目を公表しているさん喬師匠が困り果てていた。
十日間でこれらの噺の中のどれかをやりますよ、
という予告だけしておいて、
何を話すかはその日に……
という考えでいたようなんですが、

「前座に“今日”の演目を予告して、ネタ帳に書かせておけばよかった。
『二階ぞめき』なんかやられたらいろんな噺とかぶっちゃって、
吉原・花魁・遊びのからむ噺がダメ、
若旦那が出てくる噺がダメ、小僧が出てくる噺がダメ……
公表している演目のほとんどがやれやしない。
ま、私の弟子は何を予告しても気を遣うことなく、
『二階ぞめき』やるんでしょうが…… 」 

2ヶ月ほど前、「九月中席夜の主任を」と
お席亭からさん喬師匠に声がかかったとき、
「45分の枠を準備しますから、長講を」
というふうに声がかかったそうです。
師匠は“夏の疲れが出る時期だし、そんなにやりたくない”という意味で、
「45分で長講なんて書かないでくださいよ」と言ったところ
「じゃ、1時間の枠にいたします」となってしまったとか。

「二階ぞめき」と「1時間枠」にぼやいて、選択された“長講”は
「柳田格之進」でした。

東大落語会【編】増補落語事典は『柳田格之進』
NHK落語名人選(69)「金原亭馬生」は『柳田角之進』
どっちが正しいんでしょ?