《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

池袋演芸場7月下席(23日)

2006年07月23日 21時08分08秒 | Weblog
7月下席はちょっと地味だな~。
行くの止しておこうかな、などと思っていたんですが、
本日、文左衛門師が代演で入って、
これはこれで結構バランスの良い番組ではないか、
と思われ、行ってきました。

今日は客層がよかったですね。
かなり埋まっていたにもかかわらず、出入りが少なくて
落ちつきがありました。そして素直なお客さんでした。

下手(しもて)前2列が予約席だったのはちょっと驚きました。
「浅草じゃないんだからさ~」とちょっと思いましたが、
わたしは後ろの方の席が好みなんで何も言いませんでしたが、
指定席を取られた爺さまがバイトの娘に文句を言っていました。
どうでもいいです、私は。
ただ、池袋にもこういうシステムがあったんだ、ということは
勉強になりました。

予約席の方々はとても落ち着いた方々で、
一斉に弁当を開く、なんていう浅草チックな行為もなさらず、
熱心にトリまで噺を聞いていらっしゃいました。
浅草は途中で出て行っちゃうらしいんです。


【大変良くできました】

文左衛門師の『夏どろ』を聴くのは2度目ですが、うまいな~。
これは師のために作られた噺、そう思えてなりません。

あのおっかない顔で、情けない泥棒の表情、最高です。

泥棒に入られた大工が出された金を返すところの脱力ぶりや、
「殺せ~」と泥棒を逆に脅すところの気合いなんかも
もう他の師匠の噺じゃ満足できないんじゃないか、
マジにそう思っています。


【良くできました】

時松師、行く末が楽しみです。語り方に好感。

吉窓師、色物が少ない点を配慮されてか、
三味線、唄、踊りの仕草の入る噺を演じてくれました。
ただ私が浅学なため演目が分かりません。
唄を習いに行ってお師匠さんの家の囲炉裏で
小便を引っかけてしまった草履を乾かすという噺です。


【もう少し頑張りましょう】

蔵之助師。私好きなんですよ。
だからしっかりした話を聞きたいのに、
二度続けて「ひょっとこ蕎麦」
この身の不運を嘆くしかないか…

夏に「ひょっとこ蕎麦」というのは
季節感から言ってもどうなんでしょ。
夏に熱いものを喰って暑さを忘れるという趣向かな?


【もっと頑張りましょう】

番組の組み立てにもの申す。
端が漫才「ロケット団」。端が漫才でいいの?
で、トリの前「とし松」さんまで、七人連続で落語。
これじゃ、肩が凝っちゃうよ!

お席亭が悪いのか、協会が悪いのか、
駆け出しのあっしにゃ分かりませんが、
あんまりじゃありませんか。

色物は“芸協”、落語は“協会”
という組合わせが理想なのかな~。



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2 コメント

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吉窓師匠のネタは (乱菊)
2006-07-23 23:18:48
『稽古屋』といいます。江戸らしい雰囲気で、明るいいい話を聞きなすったですね。

7人連続の落語はさぞ苦しかったでしょう。私ですら5人続くとげんなりです。色物は“芸協”、落語は“協会”は言えてる所もあるなぁ。



今月下席は新宿末広亭夜席がお勧めです。小柳枝師匠がトリをとられています。明日は『船徳』です。
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よっ!萬町、たっぷり! (奥菜主義革命)
2006-07-24 21:42:55
ご教示ありがとうございます。

そして、付き馬状態からの解放おめでとうござんす。

寄席は時間等の制約があるため、同じ噺を聞かされる事は覚悟の上なんですが、やはり、新しい噺に出逢うと得した気になります。

「抜け雀」の別バージョン「水仙の花」(でしたっけ?)を市馬師から聴いたときの感動たらなかったですよ。で、わずか数日おいて一朝師の「抜け雀」を聴く機会にも恵まれ、本当に落語ファン冥利を味わったものでした。

池袋演芸場の一袋主義でもこれだけの経験ができるのだから、いろいろ通えばいいのは分かっておりますが、ホール寄席にはなぜか興味がわかない。○○オタクの中で話を聞くのはキモイ。

それから、毒を食らわば皿まで、じゃなかった、「坊主憎けりゃ袈裟までも」精神で、わたしゃ広末憎しで、末広にゃ近寄れないんですよ。奥菜主義稲門会の性で。

池袋8月上席の方がスゴイですよ。



これだけ長くなるなら、本編で書けば良かったですね。

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