車に全部持っていかれた！？タイの園芸業界は不景気らしい

タイの園芸シーズンは乾季に入った１１月から暑季を挟んで雨季が始まる５月までと言われているが、今シーズンはどうも売れ行きが悪いようなのだ。１１月は乾季入りしても気温が下がらず暑い日が続いたし、１２月に入って気温が下がっても動きが悪い。自動車減税で車ガ記録的に売れたので、その反動が植物の売れ行き不振に繋がったとも言われる。そして暑季にじっと我慢は例年通りなのだが、我家にとって主要な市場であるコンケンは水不足で時間給水になった地区もあり、仕方なしに井戸水を使った園芸市場では葉焼けで被害が出ていた。そして雨が降り始めてシーズン最後に売り上げが増える５月になっても、売れ行きがぱっとしないと言われる園芸店がいくつもある。バンコクの園芸店へ電話を入れても商品が動かないと言われる。やはり車にお金を持って行かれたのだろうか？それとも他に理由があるのだろうか？消費者が欲しがる商品と、園芸店が売りたい商品が合わないという話も耳に入る。所得の増加にあわせて消費者の好みが変わるのに、供給側が対応できてないと言うのだ。
我家は栽培品種を増やしたので、売り上げは前年並みを維持しているようだが、前年並みと言っても葉焼けで注文に応じられなかった年である。前年度の注文＋αで作った主力の羊歯の在庫が増えている。置いていたら育つので、出荷サイズだらけになっている。幸いにも在庫すると劣化する物でもないし、成長すればお客様に喜ばれて売れ易くなるのではあるが、価格は据え置きだし、水や肥料、農薬の撒布は止められないので、利益は圧縮されるばかり。雨季に入るとタイでの売り上げは落ちるのだが、ノンカイとウドンの園芸店へ入るラオスからの注文に助けられているのが現状だ。
ウドンタニ市内はダンプが走り回り土地の造成が続いていたので、庭木を扱う知人は笑いが止まらないらしい。次の乾季はそこへ家が建ち観葉植物で家の周りを飾るので、我家も笑いが止まらなくなれば良いのだが。

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