(1894年)明治東京地震
「東日本大震災」以前、関東圏で発生した大規模地震と言えば、大抵の人の場合、1923(大正12)年の「関東大震災」が真っ先に頭に浮かんでいた筈。
江戸末期の「安政大地震」(1855・安政2年)からおよそ80年が経過していたことから、20世紀末以降はいつ起きてもおかしくないと言われ続け、今日に至っているが、実はそのふたつの間に、東京をはじめとする関東エリアで大地震が起きた事実は余り指摘されない。
それが、明治27年に起きたこの「明治東京地震」だ。
マグニチュード7.0の直下型で、埋め立て地では液状化現象もみられたというが、死者が31人と規模の割には少なかったので、今では忘れられてる感がある。