(1994年)松本サリン事件
後にオウム真理教による犯行と判るまでの約半年間、第一通報者の男性が犯人扱いされる冤罪を引き起こした。
警察のずさんな捜査が批判されるのは当然。
その一方で、ろくな検証もせず彼を犯人とする前提での報道を繰り返したマスコミが、恰もはじめから彼の味方だったように報じる今日の姿勢には違和感を覚える。
既に謝罪は終えたと反論するだろうが、いくら謝っても警察が糾弾されるように、マスコミもまた批判される側であることに変わりはない。
罪は消えないのだ。
マスコミはあの事件に於いては明らかに「加害者」である。