(2007年)阿久悠死去
昭和を代表する作詞家。
平成に入ってからも詞を提供していたが、印象的なのは昭和時代の作品の方が圧倒的多数。
詞の持つ意味合いが、昭和と平成では明らかに変わった。
阿久悠的世界観が徐々に世間で受け付けなくなったのか、或いは、逆に阿久悠が現在の音楽状況を忌避して離れていったのか、この辺りは明言し難い。
幼い頃耳にしたヒット曲を改めて調べてみると、「作詞・阿久悠」とクレジットされているものが何と多いこと。
好き嫌いは別にして、知らず知らずのうちに阿久悠の世界に触れていた訳で、気付かないところで確実に僕も影響を受けていたと思う。
個人的にお気に入りの阿久悠作品を幾つかあげてみると……。
『サムライ』沢田研二
阿久悠作詞のジュリーの楽曲には名曲がずらりと並ぶが、これや『憎みきれないろくでなし』は特に好き。
『津軽海峡・冬景色』石川さゆり
演歌は聴かない自分でも、何曲かはお気に入りがあって、そのひとつがこれ。
限られた言葉数の中で広がる物語性豊かな描写はお見事。
『日付変更線』中村雅俊
刑事ドラマ「誇りの報酬」のエンディング・テーマ。
あのドラマの早期DVD化を希望!
『契り』五木ひろし
映画「大日本帝国」のテーマ曲。
思い浮かぶのは、あの映画のラストに流れる際の重苦しさ。
阿久悠が詞に込めた祈りが伝わって来る。