(1936年)ベルリン五輪・女子200m平泳ぎで前畑秀子が金メダル
(2008年)北京五輪・男子100m平泳ぎで北島康介が58秒91の世界新で金メダル
奇しくも、多くの人を熱狂させた二人の日本人スイマーが、同日に金メダルを獲得していたとは。
偶然とは言え、調べてみてちょっとびっくり。
前畑の泳ぎは有名なラジオ実況(「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」)と共に今や伝説となっているが、記録はもとより、あの時代、女性がそういう活躍をしたというだけでも称賛に値する。
慎ましい良妻賢母を絶対的に求められた当時の日本に於いて、スポーツに打ち込む姿は真に格好いい。
そして、それを支えた周りの人々の尽力と懐の深さも評価されるべき。
北島はアテネ・北京に続くロンドン五輪での三連覇が期待されたが、残念ながらメダルは逃した(団体メドレーでは堂々の銀メダル)。
しかし、長きに渡る世界トップレベルの業績が、それで霞むことはない。
彼の活躍が日本の競泳陣に多大なる影響を及ぼしたことは間違いない。