(1948年)古橋廣之進が水泳1500m自由形で当時の世界記録を更新
先の大戦で敗戦国となった日本は、1948年開催のロンドン・オリンピックには参加を許されなかった。
日本水泳連盟は同じ日に日本選手権を実施、古橋は自由形1500mで18分37秒0をマーク。
これは同オリンピックの金メダリストのタイムを上回り、当時の世界記録をも更新する素晴らしい記録だったが、この時点で国際水泳連盟から除名されていた日本の大会記録は認められず、非公認扱いとなった。
しかし、連盟復帰が認められた翌年の全米選手権(ロサンゼルス開催)に招待選手として参加した古橋は、ここでも世界新をマーク。
「フジヤマのトビウオ」としてその名を世界に知らしめ、敗戦で失意の中にある日本人を勇気づけた。
60余年が経った今年(2012年)、みたびロンドンで行われているオリンピックで、日本競泳陣は金メダルこそなかったものの、戦後最多となる11個のメダルに輝く大活躍を見せた。
空の上で古橋氏は、彼・彼女らの活躍を見守ってくれただろうか(古橋氏は2009年8月に亡くなった)。