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ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

2月4日(月) 人生はコメディ

2013-08-13 19:07:37 | 劇団NLT
青野平義さんや賀原夏子さんが主宰していた劇団NLT(Neo Literature Theater)は、フランス喜劇(ヴールヴァール劇)を上演する劇団で、1973年頃~1981年頃までの間、私にとって2007年~現在までの東京コメディストア・ジェイと同じ存在だった。

所属するすべての役者さんが好きだった。

中でも大好きだったのが、川端槇二さん、鷲尾真知子さん、木村有里さん、中嶋しゅうさん。

NLTの鵜原にある海の家にも行った。

同じ芝居を何度も観に行った。

若かったので、観ただけで歌も台詞も覚えた。

後にやはりコメディを上演するテアトルエコーを知り、そちらで芝居を学ぶことになったが、エコーにくらべるとNLTには女性らしい上品さがあった。
賀原さんがお作りになった世界だと思う。

エコーは熊倉さんが作る男の世界で、NLTではあり得ない下ネタもあったりした。

どちらも魅力的だが、観客として膿が出るまでハマったのはNLTの方だった。

大学を出て、エコーで勉強して、結婚して、子育てして、ミュージカルにハマり、そこで中野真那さんに出会い、東京コメディストア・ジェイにハマった。

一貫しているのはコメディ。
そして、私が好きな人たちがみんなとてつもなくやさしい人たちであるということ。

facebookで川端さんに再会した。

学生時代の自分に再会したような気分です。

NLTは青春そのものだったし、ジェイは年齢にこだわらない芝居ができる世界を教えてくれた。

人生は楽しいね。
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7月19日(土) 31年ぶりの「殺人同盟」

2008-07-19 19:00:08 | 劇団NLT

劇団NLT「殺人同盟」を観に行く。

大好きだった作品だ。

川端さんが、当時の八木光生さんの役、
有里さんが、当時の葦原邦子さんの役で出ている。
加納さん(元の叶年央さん)は、平松慎吾さんの役。

劇場も、装置も、演出も、役者も違う。

再演とはいえ、まったく別の作品だ。

でも台本が同じ。

こまかい台詞を覚えている。

有里さんの声で、
「青菜に塩かけて召し上がれ」
が聴こえてくる。

川端さんの声で、
「こちらベンハー、どうぞ」
が聴こえてくる。

鷲尾さんのドス声で、
「ブラヴォーーー!!」
が聴こえてくる。

これだけ年月が経過していると、

「鷲尾さん・・・・・」

とまではならずにすんだけれど、
それでも、やっぱり鷲尾さんはタダモノじゃない女優なのだと思う。

平成ネネットにどうこう不満があるわけではない。

ただ鷲尾さんがケタはずれなだけなんだ。
20代前半で、すでに鷲尾さんは今の鷲尾さんだったんだもの。

「でも私、暴行なんてされないわ」

「されたんだ・・・」

「されないわ、されないわ」

「されたんだ、されたんだ!!」

「でも、それなら私が気がつくはずよ!!!」

この一言で、紀伊國屋ホール中の観客が、
劇場が揺れるほど笑った。
次の芝居にうつるまでに、間が必要なほどに。

あんな凄い人の舞台を、間近で観て来られて、
本当にしあわせだった。

本当にタダモノじゃない人というのは、
ああいう人のことなのよ。
何十年もたってから、また実感させられる。
どれだけ光る才能の持ち主であるかを。

ちょっと落ち着こう。

加納さんは、すっかりいぶし銀。
しゅうちゃんとシンクロする何かを感じる。

川端さんは、いくつになっても、
ちゃかちゃかはじけるコメディアンのままだ。

阿知波悟美さんは、由起さんを凌ぐ迫力でさすがだった。
絶好調に脂がのっている感じ。

しかしまあ、何かにつけてガスのように、
「昔は・・・」と偲んでしまうのは、
歳をとった証拠なのでしょうね。

「殺人同盟」初演の時、私は今の娘と同い年だったのだ。
でも、自分でチケット取って、
好きな舞台をがんがん観に行っていた。

それにくらべて、うちの娘は過保護かもしれないぞ。
チケットぐらい自分で取れるようにしなきゃ。

何十年ぶりかで加納さんと会って、
川端さんにも会って来た。
加納さんは、旧姓を言わないと通じないほどのご無沙汰だ。

入院前のキリギリス計画の一部としては、
今日は大成功でしょう。

ああ、鷲尾さんの舞台も観に行きたい。

でももう、とてつもなく貧乏。

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