ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

2021年7月9日(金) 「アナと雪の女王」

2021-07-12 20:42:00 | 劇団四季


四季劇場・春に新作「アナと雪の女王」を観に行く。






新しい四季劇場に行くのも初めてだし「アナと雪の女王」も初めて。






新劇場は和式トイレが激減し(もしかしたらないかもしれない)、それがとてもありがたかった。

和式が空いているのに、洋式しか使えない人や使いたくない人で、無駄にトイレが混まなくてすむ。


座席の列と列の間が狭くなった。

これでは、人が座ってしまったら、真ん中の方の座席の人は入れない。

ここまで狭くすることはなかったんじゃないか。

足元はゆったりしていてほしい。


1幕はほぼ最初から泣いていた。


新作をこうして観られているという喜び。


なぜ姉に会えないのかわからずにノックし続ける妹。


妹を傷つけるのが怖くて会えない姉。


私の好きな(というか注目している)山本道さんは、多田野さんの演った役。

博士の時にはわからなかったけど、こんなに小柄だったっけ?

動きも表情もとても好き。


破天荒な三平アナはとてもよかった。

ちょっと下品だったり、姉を気遣ったり、真っ逆さまに吊り橋からぶら下がったり。


ハンスもちゃちな小悪党な感じで、うさん臭くてとてもよかった。


エルサがブチ切れて国中を凍りつかせる演出は前評判通り素晴らしかった。


スワロフスキービーズをふんだんに使ったエルサのドレス、髪をほどいて歌うレリゴーは、顔が痙攣して震えるほどに泣いた。

このシーンは映画でも泣いたのだけど。


照明が落ちた途端に客席がどよめいた。


2幕始めの、噂の竹内オーケンは「新境地を開いたね!」という感じ。

このままいけば、道口さんの路線もありなんじゃないかと思った。

王子様なんかより、ずっといい。


オーケンのサウナ小屋のシーンも、パッと華やかで嬉しい。


あとスヴェンは可愛い。

特に目が。


本当はスヴェンにここで大活躍してもらえるといいよね~というシーンも、ハイエナ方式で動いているので走ることはできない。

そこは残念だった。

でも目、目が生きている。


全体的な舞台のイメージが「平たい」感じがした。

吊り橋の上のアナとクリストフのやり取り以外は、全体的に平たい。


プロジェクションマッピングは本当に見事なのだが、エルサの氷の宮殿への階段ぐらいはプライドロックのような装置があってもよかったのではないか。

駆け上がるエルサが観たい。


場面転換が地味というか、おもしろくないのだ。

その分、プロジェクションマッピングを堪能すればいいのだろうけど。


岡本エルサが、ちょっと弱い。


エルサは力を抑えている芝居をしているのだから、それはしかたないのだけど、抑えても抑えても溢れてくる爆発力みたいなもの(エルファバが飛んだ時のような)が見たかった。

期待値が高いのかもしれない。

きっと次に観る時には、ずっと良くなっていると思う。


小林オラフもなんだか弱い。


場の雰囲気をぶち壊しにしたり、かっさらったりすることができるキャラだと思うのだが、なんとなくどことなく遠慮がち。

それができるのはオラフだけでしょう。

ジーニーぐらいにはっちゃけてほしい。

「あのロバの名前はなんていうの?」

「あっちのトナカイは?」

という台詞の間はとてもよかったなぁ。


神永クリストフもなんだか弱い。


最初に出てきた時には、ああ、いいね! と思った。

だけど、ずっとなんだか同じ色調なので飽きてくる。

こちらも新境地だろうと思うので、この先に期待する。

もっともっとむんむん匂い立つほどにトナカイ臭くなってほしい。


アナが凍りついた演出はよかったね。

一瞬で凍りついたようにしか見えなかったね。


アナ雪は、もしかしたらあまり舞台には向かないのかもしれないと思った。


でもエンディングの。


ありのままに!

自由に!

というあたりは、意味深でじ~んと来ました。


皆さん、ありのままに、自由に生きましょう。

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