劇団NLT「半永久的なWIFE」を観てきました。
かの「人造人間キカイダー」こそ、私がNLTを観るようになったきっかけの作品です。
AIや、AIと関わる人間たちの切なさはよくわかる……ような気がします。
死に瀕した妻の脳を、すっかりAIにインストールすることで、妻は永遠の命を得る。
果たして、妻そのものの記憶や思考回路を持つAIは、妻なのか。
思考実験のようなテーマです。
私だったら、キラをAIにするだろうか。
「ペットセメタリー」をちょっと思い出しました。
演出兼主演(そんなことが可能なんですね❗️)の川端さんは、眠っている人が呼吸しているかのような、うるさくない、余計な思考を波立たせない、作品に集中させてくれる、そんな芝居をなさいます。
本当に本当にうまいです。
自由自在にご自身の身も心も操ってらっしゃいます。
私が川端さんの舞台を初めて観た45年前から、ずーっと川端さんはパーフェクトにうまい俳優さんでいらしたので、もはや、あたりまえになってしまっていて感動すらしないほど。
それほどの川端さんクォリティ。
壁にかけられたパッチワークに触れる川端さんの手や指の動きで、クラークの葛藤や苦悩が見えてしまう。
元気な妻の人格が、そのままコピーされたAIとして再生されて、二度と死ぬことのない妻と共に過ごせるというロボット会社のセールスウーマン。
凪ともこさん、ナイスバディで綺麗でカッコよくて、可愛らしい。
でも普段は少年のように飾らなくて好き。
凪さんとAIの話をしている川端さん、愛妻を亡くした直後でさえも、人間の思考はひとつところにとどまってはいないことがわかる。
AIに落胆し、受け入れようと決心し、AIとの間に情が通い、しかし妻の死を見つめる勇気を持つ。
AIと人間の間に情が生まれたら、それはハッピーエンドにはなりにくい、というよりはハッピーエンドになっては不健全な気がします。
川端さん演じる資産家の老人は、健全な人間として生きるために、ハッピーエンドを捨てたのだけど……観客は、それが一番ハッピーな終わり方だと感じるのではないかと。
泉関奈津子さんのAIっぷりといったら!
このAI妻はAI妻で、可愛らしいなと。
あんなに可愛い「嫌よ」は聞いたことがない。
ロボットとして便利に使うつもりでいた夫が、心に血の通った妻として感じる第一歩が、この「『嫌よ、嫌よ』で使えねえ」エピソードだったのではないか。
ロボットのアフターケアに訪れた阪本竜太さんが、なんだかすごく変わりました‼️
今まで観た舞台では、なんとなく線が細くて、居心地が悪そうだったのですが……
今回の舞台、どっしりとその場にいらっしゃる感じがしました。
(太ったとか、そういうわけではないですよ)
余裕が感じられるいい目をしていました。
まさかコメディ路線51年のNLTを観て嗚咽が漏れるほど泣かされるとは思いませんでした。
また観たい。
かの「人造人間キカイダー」こそ、私がNLTを観るようになったきっかけの作品です。
AIや、AIと関わる人間たちの切なさはよくわかる……ような気がします。
死に瀕した妻の脳を、すっかりAIにインストールすることで、妻は永遠の命を得る。
果たして、妻そのものの記憶や思考回路を持つAIは、妻なのか。
思考実験のようなテーマです。
私だったら、キラをAIにするだろうか。
「ペットセメタリー」をちょっと思い出しました。
演出兼主演(そんなことが可能なんですね❗️)の川端さんは、眠っている人が呼吸しているかのような、うるさくない、余計な思考を波立たせない、作品に集中させてくれる、そんな芝居をなさいます。
本当に本当にうまいです。
自由自在にご自身の身も心も操ってらっしゃいます。
私が川端さんの舞台を初めて観た45年前から、ずーっと川端さんはパーフェクトにうまい俳優さんでいらしたので、もはや、あたりまえになってしまっていて感動すらしないほど。
それほどの川端さんクォリティ。
壁にかけられたパッチワークに触れる川端さんの手や指の動きで、クラークの葛藤や苦悩が見えてしまう。
元気な妻の人格が、そのままコピーされたAIとして再生されて、二度と死ぬことのない妻と共に過ごせるというロボット会社のセールスウーマン。
凪ともこさん、ナイスバディで綺麗でカッコよくて、可愛らしい。
でも普段は少年のように飾らなくて好き。
凪さんとAIの話をしている川端さん、愛妻を亡くした直後でさえも、人間の思考はひとつところにとどまってはいないことがわかる。
AIに落胆し、受け入れようと決心し、AIとの間に情が通い、しかし妻の死を見つめる勇気を持つ。
AIと人間の間に情が生まれたら、それはハッピーエンドにはなりにくい、というよりはハッピーエンドになっては不健全な気がします。
川端さん演じる資産家の老人は、健全な人間として生きるために、ハッピーエンドを捨てたのだけど……観客は、それが一番ハッピーな終わり方だと感じるのではないかと。
泉関奈津子さんのAIっぷりといったら!
このAI妻はAI妻で、可愛らしいなと。
あんなに可愛い「嫌よ」は聞いたことがない。
ロボットとして便利に使うつもりでいた夫が、心に血の通った妻として感じる第一歩が、この「『嫌よ、嫌よ』で使えねえ」エピソードだったのではないか。
ロボットのアフターケアに訪れた阪本竜太さんが、なんだかすごく変わりました‼️
今まで観た舞台では、なんとなく線が細くて、居心地が悪そうだったのですが……
今回の舞台、どっしりとその場にいらっしゃる感じがしました。
(太ったとか、そういうわけではないですよ)
余裕が感じられるいい目をしていました。
まさかコメディ路線51年のNLTを観て嗚咽が漏れるほど泣かされるとは思いませんでした。
また観たい。
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