息子を殺してしまった夢を見た。
どうやって殺したのか、
なぜ殺したのか、
そのへんは全然、夢には出て来なかった。
ただ私が息子を殺したという事実がある所から夢が始まった。
私は罪に問われていない。
普段の通りに生活していた。
ただ、息子がいなくなっただけ。
しかも私の手によって。
ものすごい喪失感があった。
なんで殺しちゃったんだろう??? と後悔していた。
必死で、いい方向へ考えようとした。
夫と娘と3人で、仲良く暮らせるね。
学費も、もうかからないね。
部屋の床も、もう散らからない。
床に脱ぎ捨てた服や、お菓子のゴミが、
散乱している様子に悩まされなくてすむ。
でも、ダメだった。
「ただいまー」と言って帰って来る低い声がもう聞こえない。
絶対、これは何かの間違いだ。
いなくなったなんてありえない。
私が殺したこと自体が何かの間違いだ。
どこかから、神様がひょっと返してくれるに違いない。
そう思っても、ゲームじゃないんだから、とも思う。
殺した人は、生き返ってこないよ。
どうして殺しちゃったんだろう。
もっとよく考えればよかった。
もう姿を見ることもできないし、声を聞くこともできない。
ものすごく怖くなった。
異次元の世界に入り込んだようだ。
ここは、本来の世界じゃないと思った。
でも、夫も娘も誰も助けてくれない。
私が殺したんだから。
神様、助けて!!!
本気で願った。
目が覚めた。
夢だった。
息子のベッドに行って、手を握った。
寝ぼけた息子が、
「ん? なに? どした?」と言う。
「怖い夢見たの」と言って抱きしめると、
「あー、わかった、わかった」と寝てしまった。
↑
なんか、冷静に読むと気持ち悪いやり取り。
でも、案外やさしいのよ、こういう時ってさ。
(起きたら覚えてない)
やっぱりダメ。
どんなにできそこないでも、
長所が見つけにくい息子でも、
どんなに散らかしても、
どんなに足の踏み場がなくても、
生きていてくれなくちゃダメだ。
ちなみに夢判断では、
「人を殺す夢」は、大吉。
あきらめていたことが、突然よい方向に向かって動き出す。
特に恋愛中であれば幸運はさらに大きい。
失恋から一発逆転で、
相手からあなたが思われるようになるだろう。
・・・・・本当にそうなら嬉しいけど、ありえな~い!
夫、休日出勤。
娘、演劇部の都大会のための総会で出かけた。
息子は、夕方からバイト。
私は一人で、ミュージカルワークショップの、
Kさんの演技講座を受けに行く。
ゴールデンウィークだからか、
今日の参加者は、主催者を含めて3人。
みっちり受講できました。
またも、Kさんのワンマンショーから始まる。
CDでしか聴いたことのないあの歌を、目の前で歌い上げてくれる。
ちょっぴり台詞入り。
贅沢だなぁ。
それから、昔、ご自分がやった舞台の、
大好きな場面というのを語ってくれた。
好きな場面の台詞は何年たっても忘れないと言い、
その場面の、主人公との会話をざっと説明してくれ、
さあ、じゃ、ちょっとやってみるか、という話にいきなりなる。
即興劇ではないけど、
即興で台詞を覚えて、やってみる。
すごく情景が目に浮かびやすい場面なので、
あっという間に入り込めた。
(目の前に大海が広がる)
Kさんは、切り取った場面の説明がおじょうずだ。
それから、今日の教材はウェストサイドの、
最後の場面のマリアの台詞。
私は「ウェストサイドストーリー」を観たことがない。
例によって、観劇ブランクのせいだ。
大雑把なストーリーと、「Tonight」は知っているがそれだけ。
マリアの短い台詞。
深い、深い、静かな怒りと憎しみ。
時々、気持ちが高ぶってくるが、
また、怒りのあまりにスッと冷める。
本気で怒った女は怖いぞ。
怒りのあまり、静かになるという経験、
わりと私はよくあるので、こちらもやりやすかった。
Kさんは、
「俺は演出家にはなれない。
言葉で演技を説明できないから。
口移しになっちゃうけど、
あとは、自分の色を足してやってみて」
と、おっしゃる。
その口移し、私の考えているニュアンスと同じなんです。
実行できるかどうかは別として。
ほんのわずかな、こんな瞬間でも、
芝居ができて、自分ではない人間の怒りに身をまかせる。
快感であり、幸福だ。
これこそが自分のやりたいことなのだと思う。
ジロドゥもやりたい。
シェイクスピアもやりたい。
「リリオム」がやりたい。
娘にも、早く受けさせたい、Kさんの講座。
なぜかタイミングが合わなくて、参加できないけど。
外はいつのまにか雷雨。
ドトールに寄って、読書。
なんだか久しぶりに元気が出たので、
すき焼き風の煮物を作った。
9時にはキドコロ寝。
夜、娘と一緒に自由劇場へ「オンディーヌ」を観に行く。
私も観たことがなかったし、
娘も、一度は観ておくべきだと思ったので。
それに、ジロドゥの戯曲がなんだか好きになりそうなのだ。
(戯曲集が高いっ!)
観劇の時には、モンドカフェでパスタを食べるのが、
娘の楽しみのひとつなのだが、今日は、お休みだった。
がっかり。
こんなことなら一駅、足をのばして古奈屋へ行けばよかった。
しかたなく、近所のウェンディーズで夕食。
「オンディーヌ」、3幕です。
娘が寝やしないかと、気にしてチラチラ横を確かめた。
しかし「おもしろい!」というお言葉。
私が高2だったら、ぜったいおもしろいとは思わなかっただろう。
ハンスが水の精たちに試されているところや、
オンディーヌの、天然発言がおもしろかったそうだ。
私は、言葉のおもしろさがたまらない。
ジロドゥって、ものすごく健全な人生観を持っていると思う。
あと、石丸さんの表情の微妙な変化。
水の王の魔法の豪快な仕掛け。
きれいだった。
日下さん、さすがに凄みがある。
終演後、娘が、
「のどがかわいた、どこかでゆっくり本を読みたい」
と言うが、すでにけっこう遅い時間。
開いている店も少ないので、
24時間営業の、家の近くのマックへ行くことにした。
すると、息子から電話。
「6万勝ったから、奢ってやるよ」と言う。
・・・・・パチンコのことです。
6万勝ったのだそうです。
完全にジージの遺伝子です。
本人、機嫌がいいのでありがたくごちそうになりました。
もちろん、
いつも勝つと思うな、それで稼ごうと思うな、と、
厳しく言いましたが。
しかしパチンコで6万って、
私の1ヶ月の給料と、たいして変わらないじゃん。
バカバカしくなってくる。
北川先生のレッスン。
「エリザベート」の暫定キャストが決定した。
(変更の可能性ありだそうです)
とりあえず私は、
「キッチュ」と「マダムヴォルフのコレクション」の2曲で、
ルイジ・ルキーニを歌います。
しかし、これだけたくさんの曲、
来年の2月までに、ちゃんとまとまるかなぁ。
レッスンの後、KUMIさんの企画で、
13人でカラオケに行った。
最初は、片っ端からミュージカル曲を入れた。
そのうち皆さん、自分の得意分野を歌いだし、
普段、滅多に人前で歌わない人たちの歌も聴けて、
すごく楽しかった。
6月に歌う「ナッシング」の練習もできたし。
これからは、いろいろ予定があって楽しいな。
すごく眠かった。
昼休憩でも、30分ほど昼寝。
4時にあがって、
新国立劇場へ「モダン・ミリー」を観に行く。
青山明先生が出演していらっしゃるのだ。
大失敗。
オペラグラスを忘れた。
よく見える劇場ではあるが、やはり私はかぶりつきが好き。
やはり、座席を選べないという点だけが、
四季以外の劇場の厳しい所だな。
開場から開演まで、眠っていた。
開演と同時に、ハッと目が覚めたが、
観たい、観たい、観たいという思いと裏腹に、
気がつくと、頭がうしろにカクッ! 前にカクッ!
舟をこいでいる。
マチネではよくあることだが、
ソワレで、こんなふうになるのは初めてのことだ。
何かの薬の影響だろうか。
これは大発見なのだが、
「よし、寝るぞ」と決意して寝ている時は、
頭がカクンとならずに眠れる。
それはベローチェで立証済み。
寝たくない、寝たくないと思っている時に限り、
カックン、コックンと頭が揺れるのだ。
青山先生が出て来ると、目がしゃきっと覚める。
素晴らしい歌声も聴けたし、
コミカルな演技も楽しめた。
青山先生が中国語で台詞をしゃべると、
オペラのように、舞台の上に字幕が出るのがおもしろい。
休憩が入ると少しシャッキリする。
2幕に入ると、ちゃんと目が覚めて、
全部楽しむことができたし、
小さなどんでん返しが、あちこちに仕掛けられていて、
楽しかった。
私、こういうの好き。
これから観る人がいるだろうから、書かないけど。
楽屋をお訪ねして、お酒を差し入れる。
「娘さんによろしくね~」と言ってくださった。
青山先生は、いつでもどこでも、
楽しそうに、ご自分の長所を最大限に生かして、
素晴らしいお仕事をしていらっしゃる。
こうありたいな!
紫吹淳さんは「タイタニック」の時よりずっとよかったな。
42日ぶりの休日なのに・・・
夫は、家で仕事していました。
かわいそうだよ~。
娘は、ワークショップのR先生の歌のレッスンに行く。
私もいない方が、夫が休めるだろうと思ったのと、
娘が心配なのとで、私も同行。
でも金欠病のため、今回レッスン参加は娘だけ。
私は、外で本を読んでいました。
R先生に会うの、久しぶりだ~。
3ヶ月以上、お会いしてなかった。
あいかわらず、むちゃくちゃ華奢!
華奢な身体で、元気で豪快。
ここが、R先生の一番わかりやすい魅力。
あと、大好きなK子さんも参加。
もちろん旦那様も一緒。
仲がよくて、ほほえましいご夫婦だ~。
レッスンの終わり頃、教室へ行ったら、
外まで、みんなの歌声が聴こえてきた。
すごくきれいな響きだ。
私も参加すればよかったなぁと思うが、
とにかく、息子が大学を出るまでは、
なるべく節約、節約なのだ。
そして、私よりも未来のある娘に投資せねばならない。
ああ、もっと時給のいい仕事に転職しようかなぁ。
(たぶんしないけど)
娘と一緒にパスタを食べて帰宅。
今日は区議会選挙の投票日です。
選挙戦も千秋楽、とは言わないな。
最終日となった昨日、
夫は最後の、選挙運動のまっただなかを帰って来ました。
さて、KM党の候補者さんです。
こちらの関係者、けっこう多いです。
子供たちのPTA関係の知り合いとか、
ご近所の知り合いとか、
遠方の夫の親戚とか。
今回の選挙に関して、
同じ一人の候補者のことを何人に頼まれたかわかりません。
電話もかかって来たし、
4~5人は、わざわざ直接自宅を訪ねて来たし、
候補者ご本人を伴って来た人までいました。
うちには有権者が2人います。
あまりにも、何度もくりかえし同じ人のことを頼まれると、
逆に、他にご縁があるけれど、
何も言って来なかった人に投票しようかな、などと、
あまのじゃくな考えも浮かびますが、
一応、その努力を汲んで、
毎回、その方に入れるようにはしていました。
議員をしていた祖父の選挙運動を手伝った経験のある母は、
「ああいう人たちがどんなに必死かわからないでしょう!」
と本気になって怒るので、
その、一所懸命な気持ちを応援しようという気にはなるのです。
なっていたのです。
しかし。
帰り道、夫はその、
KM党の候補者の選挙事務所の前を通ったのですが、
その時、選挙事務所から、応援の一団が出てきて、
歩いている夫の前を横切って、ぶつかったのだそうです。
夫は、躓いてころびましたが、
まさに選挙前日で、興奮も最高潮に達していた集団は、
夫を振り向きもせず、
そばを通った候補者本人もあやまることすらせず、
おそろいのウィンドブレーカーで、わいわい移動して行ったそうです。
ちょっとしたトランス状態だったそうで。
あはは、かわいいよね、おそろい。
よく高校生や大学生が作るよね、おそろい。
楽しいよね、一体感も味わえるしさ。
ははは~。
数分後に知ったのですが、
テレビによく出ている人気のある某女優が、
応援演説に来ていたのですね。
彼女を担ぎあげることに、事務所のスタッフも、候補者も必死で、
自分たちが、
有権者の通行の妨げになって、ころばせて、
あやまりもしなかったことは、どうでもよかったようなのです。
「あちこちから頼まれてて悪いけど、
俺は、あの人に入れるのやめるよ。
自分たちのことしか目に入ってないんだもん」
そう帰って来た夫は言いました。
そりゃそうだわ。
入れなくていいわ。
私も、他に頼まれている候補者が2人いる。
全部で3人の候補者を、「お願いします」と、
あちこちから言われていたけど、
一番熱心だったKM党、
自分たちのことしか目に入らないゆえの熱心さだったのか。
私も入れるのやめました。
今度、頼まれたらどうしようかね。
「うちの票はないものと思って」と正直に言うか、
「わかったわ、まかせて」と大人にふるまうかは・・・・
自由だ~~~っ!!!
選挙 is freedom ♪
あきれているので、私もちょっと変です。
思い当たることはないでしょうか、KM党支持者の皆さん。
ちょっとでいいから考えてみてください。
お祭り騒ぎで、本質を忘れないで。
知らない間に眠りこけてしまう日が続いて、
もーぉ、今日シャンプーしないと外出できない!
・・・というぐらいの惨状になっている。
朝、早めに起きてお風呂に入ろうとしたら・・・
息子が入ってるじゃんか。
「私も入りたいんだから、早く出てよ」と言うと、
「おう」と返事はあるが、
10分待っても、20分待っても、出て来ない。
これ以上、待ったら遅刻する!
「悪いけど入るよ、頭洗わせて」と言うと、
「えー、最悪なんだけど」と言いつつ、断らなかった。
こっちの方こそ最悪だよ。
私がシャンプーしている間、
息子は浴槽で熟睡していた。
こっちはこっちで、いつもは立ったままシャンプーするのだが、
一応、息子に気を遣って、すわったままでシャンプーする。
ああ、すっきりしない。
まさか、19歳の息子と一緒に風呂に入るはめになろうとは。
まあ、湯船に一緒に入らなければ、
一緒に入ったことにはならないよね。
さて、仕事を終えて帰宅すると・・・・・
郵便受けに、彼の人からのハガキが!!!
私が手紙を投函したのは一昨日。
おお、入れ違いに高原からやってきた愛しいこのハガキ。
娘のバイト先で、また今日も手紙を書いてしまった。
話したいことがいっぱいある。
シェイクスピアのソネットなど引用してしまった。
彼の人は、私を眠気へと誘うのだ。
ああ、もう!
ファントムに魅入られたクリスティーヌってこんなかな。
だったら私は魅入られたまま、地下で一生暮らしたい。
北川クラスのレッスンもない日。
大方の予想通り、1日中眠っていました。
寝過ぎて、腰が痛い。
丸1日、どこへ消えたのかって感じ。
もうすぐ5月だというのに、何、この寒さ。
バンビ君の仕事が遅いので、
水曜日は、すべてがスローペース。
昼休憩では30分もたっぷり昼寝したのに、
午後、まだ眠くて困った。
冷たい雨が降っているので、
仕事の後、ベローチェでネーチャンと雨宿りしながら、
光枝さんへのファンレターを書いた。
もうもう、書きたいことがいっぱい。
封筒がパンパン。
光枝さんって本当に生きている人間なのかな。
本物の天使じゃないのかな。
・・・と最近、何度も浮かぶこの疑問。
なんだか、生きた人間にしてはきれい過ぎる。
寒い。
すごく寒い。
ネーチャンが体調最悪で、
1時間だけ仕事して、早退して行った。
とにかく寒くて、私も風邪ひきそう。
普通に仕事して、まっすぐ帰って、
また夜は、知らないうちに眠っていたと思う。
記憶障害かなぁ。
まともに起きている時に夫の顔、見てないや。
光枝さんのことを思うあまり、↑
こちらの方のことにまで、想像が広がってしまった。
光枝さんがお父さんだったらよかったなぁと、
そんなこと言ったら、父がかわいそうだよね。
さて、ケの日が戻って来た。
意外にすんなり仕事に行けた。
それほど落ち込まずにすんでいる。
ちょっと寂しいけれど、生きる力はいただいて来た。
でも何をしていたか、全然おぼえてないや。
店のBGMで、
オペラ座や、エビータのナンバーが流れると、
身もだえしそうにせつなくて、胸が焦がれる。
うちのじーさんにも、
過去、こんなファンがいたのかなぁと考えてみる。
想像もできないわ♪
熱烈なおじさんのファンならいるし、
そのおじさんは、じーさん恋しさのあまり、
私を見つけると、私に話しかけてくる。
40年前の野球の話をされても、私にはわからんのだが。
(現代の野球の話でもわかりません)
普通に生活しているようでいて、
余韻にひたりまくって、実体のない1日を送ったのね、きっと。
知らない間に眠っていた。
『 梨元勝 & 光枝明彦 & 梨元麻里奈 IN 那須 』
~ ミニコンサート那須高原
おしゃべりとミュージカル気分で午後のひとときを ~
会場となったギャラリーバーンです。
長くなるけど全部書かせてください。
今回の那須行きは、けいちゃんがいなかったら実現しなかった。
地元から、ワークショップに参加しているパワフルなお友達。
最も安い交通費で、
けいちゃん宅の最寄り駅まで行く方法を教えてくれて、
そこから、ご主人の大きな車に乗せて行ってくださったの!
ご主人も、お嬢さんのR子ちゃんも、皆さんミュージカルファン。
R子ちゃんも、ワークショップで何度かご一緒している。
私一人じゃ、那須までたどり着いても、
会場までどう行っていいのか、全然わからなかった。
けいちゃん、旦那様、本当にありがとうございました。
R子ちゃん、新宿まで一緒に帰って来られて心強かった!
さて、一人旅です。(大袈裟)
日本だもの、人に聞けばなんとかなる。
どうにか、目的の電車に乗り込めたのが10時40分頃。
外の景色を楽しみながら、MP3で光枝さんの歌声を聴く。
11時40分頃、目的の駅に到着。
けいちゃんご一家が迎えに来てくれていて、
旦那様の運転で、那須高原へ向かう。
車中では、すでにミュージカルソングのCDがかかっているので、
MP3の必要なし。
歌いながら、わくわくるんるん気分。
お昼を食べたり、お茶を飲んだりしながら、
目的地、ギャラリーバーンに到着。
ここで、凄い事実が判明したのだけど、それは内緒ね。
でも私は、2月の特別講座の時から、そんな気がしてたんだ。
(はっきり書かないのに、思わせぶりでごめん)
ところが、今日は大変残念なことがあったのだ。
梨元さんの愛娘、妖精のようにきれいでかわいいまりなちゃんが、
気管支の炎症の数値が通常の4倍、
絶対安静、点滴状態で、
出演できなくなってしまっていたのです。
ご本人、ものすごく責任を感じていらして、
かわいそうなほどご自分を責めていらしたけれど、
人生いろいろだよ~。
半世紀近く生きてきてこそ言えることだけれど。
また元気になったら、素敵な歌声を聴かせてほしい。
急遽の代役で地元のホテルで歌っていらっしゃる女性歌手が、
光枝さんと一緒に、
「ビー・アワ・ゲスト」、
「オペラ座の怪人」、
「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」を歌ってくださった。
光枝さんのルミエール、ファントム、ラウル、
みんな素敵で、せつなくなるほど。
ああああ、嬉しいよ~。
歌声を聴けるのは、「タイタニック」以来だもの。
その後、そのゲストの歌が2曲入り、
梨元さんの、ここだけの話トークが炸裂し、
(まりなちゃんのために、一所懸命だったように見え、
お父様の愛情を感じました)
さらには、梨元さんの歌まで聴くことができました。
今度は、まりなちゃんとのデュエットも聴きたいね。
それから光枝さん。
「生きているってすばらしい」
「この歌、知ってる人~!」とおっしゃるので、
思わず元気よく、はーいと手を挙げたら、
他の人、誰もあげないの。
みんな知ってるでしょう、だまされませんよ。
しまった、また光枝さんの前で我の強さを出してしまった。
でも光枝さんは、
こういえば、私が真っ先に手を挙げるだろうぐらいのことは、
あらかじめ予測していらしたに違いない。
ああ、おとなしくしようと思っていたのにね。
「じゃ、前へ出て来て一緒に歌って」とおっしゃるので、
50%は、夢のようなお話なのだけど、
50%は、びびりまくっていて、
けいちゃんや、R子ちゃんもひっぱって一緒に出ました。
あんたらみんな歌えるじゃん!
ズンズンズンズズン・・・のパートを3人で歌い、
さらに、光枝さんがわらしパートを歌っていたので、
私はペドロパートを歌ってしまいました。
光枝さんと一緒に歌う。
これはかなりの悲願ではあったのですが、
こんな急な話ではなくて、もっとじっくり稽古を積んだ後であってほしかった。
隣で、歌っている光枝さんに見とれてばかりいたし。
最後に、「ともだちはいいもんだ」
これも会場みんなで歌いました。
私は、この前習ったばかりの下のパートを歌ってました。
光枝さんにマイクを向けられて、嬉しいやら居心地悪いやら。
本当は、もっともっと歌を聴きたかった。
姿を見ていても素敵。
目を閉じて、声を聴いていても素敵。
なんで、あんなに素敵なんだろう。
そして、なんであんなに高潔なお人柄なんだろう。
地上に降りた天使よね。
Angel of Musicだよね。
もう帰りたくない。
明日、仕事行きたくない。
このまま死んでしまいたい。
わすれじの ゆくすゑまでは かたければ
けふをかぎりの いのちともがな
(ちょっと違うか?)
帰り道は豪雨。
けいちゃんの旦那様が、また駅まで送ってくださって、
東京へ帰るR子ちゃんと一緒に、そこでお別れ。
けいちゃんご夫妻、ありがとうございました。
本当に、今日はしあわせでした。
まりなちゃん、知らせてくれてありがとうございました。
愛しているよ、早く元気になってね。
光枝さんの歌声を、生で聴くことのできる時代に、
生まれて来られたしあわせに感謝。
スタッフの皆様、ありがとうございました。
我が人生に悔いなしっ!
恋はかえてしまう あらゆるものを ♪
私は出不精です。
東京23区内のごくわずかの区間しか、
移動したことがありません。
旅行も苦手です。
いまだに夫の実家への行き方がわかりません。
だから、一人では行けません。
そういう人間が22年前、遠距離恋愛をしていました。
相手は名古屋。
私は東京。
会えなくなって3~4ヶ月もたった頃、
私は、突如決意したのです。
日帰りで会いに行こう!
新幹線に一人で乗ったのも初めてです。
というか、新幹線自体、乗るのが人生で3度目でした。
(1回目は家族で万博、2回目は修学旅行)
ものすごい決意だったのです。
旅慣れている人にはわからないでしょうが、
清水の舞台から飛び降りるほどの決意でした。
それが恋の力だったわけです。
それから22年。
私は、再び恋心につき動かされて、
日帰りの一人旅を決行致します。
光枝明彦さんのコンサートです。
那須です。
那須・・・?
那須ってどこですか、という感じです。
どうやって行くのですか、という感じです。
あまりにも、わけがわからないので、
最初はすっかりあきらめていました。
それでも栃木県に住むお友達のけいちゃんが、
途中まで迎えに行くから一緒に行こうと誘ってくださって、
ついに、ついに、22年ぶりの勇気をふりしぼりました。
那須高原へ日帰りで出かけます。
光枝さんの歌声を聴きに。
だってもう、光枝さんのお姿を1ヶ月も見ていないのです。
「私は有賀さんを、何ヶ月見てないと思ってんの?」
という娘の怒りのツッコミあり。
恋は越えてゆくわ あらゆるものを ♪
そういうわけで、行って参ります!
無事に帰って来られますように。
迷ってばかりで、何が何やら。
母がタケノコごはんを作って持って来てくれた。
父がヤキモチやいて、猫相手にグチっていたらしい。
母に直接言うと怒られるので、
猫に言ってるふりして、嫌味を言ってるわけだ。
「お母さんは、朝から一所懸命、何つくってるんだろうねぇ。
どこへ持って行く気なんだろうねぇ。
誰に食べさせるつもりなのか知らないけれど、
おまえたちには、食べさせてもらえないんだよ。
かわいそうにねぇ」
なんで、実の娘と張り合おうとするんだろうねぇ。
私は、昔から父と、母を取り合っているような気がするよ。
夫と娘じゃ、立場違うでしょうよ。
アホだね。
うちの家族全員と、母と、喫茶店でモーニング。
そのまま、夫は休日出勤。
ああ、もう36日間連続休みなしだ。
私と娘は、ミュージカルワークショップに。
今日は中尾先生のダンス。
私は、ソファで読書やうたた寝をしながら待つ。
娘の演劇部の、Y先輩が参加していたので、
帰りは3人で六本木ヒルズへ。
古奈屋で、カレーうどん食べて、
そのへんで、ひとしきり迷って帰って来た。
汐留の古奈屋と、入っている野菜が違う。
汐留は絹さやだけど、六本木はごぼうだった。